【都会派のサウンド】オープニング曲・無賴正義 のレコーディング秘話 | 台湾発ドラマ|痞子英雄~Black & White~|prajnaworks

【都会派のサウンド】オープニング曲・無賴正義 のレコーディング秘話


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【普拉嘉熱血記者Ava/素晴らしい音楽についての報道です】

《痞子英雄》の放送開始から、三週目になりました! ラブラブ!
緊張感がますますアップするストーリー展開、登場人物たちの微妙な関係と数え切れない秘密。
視聴者のみなさまをワクワクさせ、待ちきれない気持ちにさせていると思います!(一週間とは、とても長いものですね…) しょぼん

《痞子英雄》を見てくださっている方には、説明は不要です。
制作に携わった技術スタッフやPrajna Works のスタッフまでもが、目に映る映像に興奮やドキドキ感を覚え、エキストラ出演した自分の姿が映し出されると嬉しくて叫び出し、目はテレビに釘付けです。
今後のストーリー展開と細かい内容については、後日ツァイ監督と制作チームに、じっくり語ってもらいましょう。
今回はみなさまからの問い合わせが殺到している にひひ 《痞子英雄》オープニング曲.無頼正義べーっだ! のレコーディング秘話をお伝えします。

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2008年11月、高雄で撮影に集中していたツァイ監督は、そろそろ《痞子英雄》のオープニング曲を選ぶ時期だと言われました。
そしてツァイ監督の指示で、台北にいるマーケティング広報部がすぐにいろいろな曲を試聴し、選曲を始めました。

何度も何度も意見交換や討論が繰り返され、数多くの流行りのポップミュージックが試聴されました。
その結果、陳建寧プロデューサーが手掛ける新人ロックバンドColorBandが作った“無頼正義”が選ばれました。
そして第二段階として曲を新たにアレンジし、【吳英雄】役のマーク・チャオ(趙又廷)が、ボーカルに加わることになったのです。

ツァイ監督は撮影の時だけ、細かい部分にこだわるのでしょうか?

ColorBandの2人のキュートなメンバー可楽と小剛、そして私達の“英雄”マークが、その答えを語ります! チョキ

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ひらめき電球 《無賴正義》の誕生 ひらめき電球

可樂:2008年11月のある夜、突然事務所から電話があって、すぐに事務所に来るようにと言われた。
その時は夜9時を過ぎてたな。事務所に着くと、建寧先生が「ツァイユエシュン監督の新ドラマ、《痞子英雄》のためのテーマ曲を作って欲しい」と僕達に言ったんだ。
先生は帰る前に、冷たい一言を残した。「明日の午後一時までに、机の上に曲を出すように」と言ったんだ。

小剛:僕達はすぐに思った。今夜は徹夜だなってことをね。

可樂:曲を作る前に必要なことは事前のリサーチだと思い、僕達はインターネットで《痞子英雄》公式サイトを見つけた。
そして、イントロダクションを見た瞬間すごく驚いた! これは…映画じゃないの!? 映像のクオリティが素晴らしすぎる!
続けて見ていくと、まるでアメリカのドラマのような迫力ある爆破シーン、激しい銃撃戦、全力投球している俳優の演技など、驚きの連続だった。
僕はこのドラマにぴったり合った曲を作ることができる!ドラマを見ていく内に、そんな感情が沸いてきたよ。

こんなに興奮したのは、久しぶりだった。体の中から何かが飛び出しそうな、そんな感覚だった。
ギターを持って、床に座り、さっき見た映像を思い出していくと、一時間も経たない内に、曲が完成した。
曲作りはとてもスムーズで、もともと頭にあったメロディーを鼻歌で歌い出したような感覚だった。
それは曲作りをする上で、最高の方法だと思う。完成した曲は大満足出来る作品だった。

小剛:そして次は編曲室で、みんなでざっくりと歌詞を考えたり、アレンジしたり、録音したりした。午前6時、やっとこの曲の最初のデモが完成。仮タイトルは:無賴正義!
このタイトルにした理由は、痞子と英雄の衝突する姿を、歌詞で表現したいと思ったから。

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翌日の夕方、僕達が事務所に戻ると、先生は曲にとても満足した様子で、すぐに主役の呉英雄・マークを呼んだ。そして僕達とマークは、この無賴正義を一緒に歌うことになった。
それから編曲室に行き、声のキーを決め、3人が歌うそれぞれのパートも決めた。
信じられなかったけれど、その時編曲室にいた全員が完璧主義者。何度も曲を直したり変えたりして、数バージョンを録音。事務所を出た時は、また午前6時近くになっていた。

マーク:僕にとって、正式なレコーディングはこの曲が初体験。だからとても新鮮な感覚になった。
可樂と小剛は、発声方法やどうやって歌声に感情を込められるのかなど、いろいろ教えてくれた。
練習中、僕の音感や音程がズレたら、可樂も小剛も他のみんなも待ちながら、励ましてくれた。
僕達は1つのチームを組んで歌ってる、という感覚を覚えた。


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可樂:翌日の午後、事務所スタッフから電話があり、僕達とマークが歌ったバージョンを、すでにツァイ監督が聞いたと報告があった。
ツァイ監督は笑顔で「なかなか面白い」と言ったそうだ。
「なかなか面白い」という意味は…? 僕にはさっぱりわからなかった。
でもなんとなく、「ツァイ監督がこの曲を気に入ってくれた、という意味だ」と感じた。

数日後の事務所からの電話で、曲のアレンジが完成し、正式なレコーディングをすぐ始めると知らされた!
興奮しながら緊張していた僕~僕らがこんなに素晴らしいドラマに関わることができて、それもテーマ曲を歌えるなんて、という興奮;
そして緊張したのは、デモのレコーディング中にこの曲の難しさ、幅広い音域、必要とされるテクニックの多さを実感していたから!
そういった不安を抱えながら、レコーディング室に入って行った。

小剛:それはただの悪夢の始まりに過ぎなかった、と思わずにはいられない。

一般的に、アルバムに収録する1曲のレコーディング時間は、編集作業を除いて約3日。
でも僕達がこの曲にかけた日数は、なんと……15日!!!

可樂:大げさに言ってる訳ではない。僕達が上手く歌えなかったんじゃなくて(それだけはしっかり伝えなければ)、曲が何度も直されたんだ。なんと、“10”バージョンも!!
史上最も多く手直しされた曲だと僕は思う……

マーク:ツァイ監督の構想は、最初はいつも抽象的(笑)。監督の撮影を一年以上経験して、僕は少しずつ監督の言いたいことが理解できるようになった。
曲のアレンジを何度変えても上手くいかなかった時には、監督にスタジオに来てもらって、どういう感じの曲がいいか教えてもらい、レコーディングに付き合ってもらった。
歌う時は演じる【呉英雄】になりきってほしいと監督が教えてくれた後、やっといい感じで歌うことができて、問題が解決した!

レコーディングは大変だったけれど、スタッフが準備してくれたスナック菓子やデザート、枇杷膏(喉用シロップ)、栄養スープなどのおかげで、楽しかった。可楽、小剛とはいい友達になれたよ(笑)。

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小剛:僕達はこの仕事を本当に楽しんだ(笑)。重要なことは、曲をアレンジする度に、前よりもいい曲がどんどん出来たこと。すごく不思議だった! これでOKだと思ったら、次に出来たバージョンは更に良くなっていた。
人間の潜在能力は、本当に無限大なのだと感動した!

△取材スタッフより:Welcome! ツァイ監督の潜在能力開発レッスンに、可楽と小剛が参加したことを歓迎します~

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