日本は世界一のアニメーション先進国と言われクオリティーも高いし
日本のアニメは世界中で人気だが、制作される作品の数は
圧倒的に昭和40~50年代の方が多く生み出されていたと思う。
テレビという媒体が子供の最大の娯楽だった当時
毎夜、数本の新作アニメが各局で放送されてましたからね。
それほど人気があったテレビアニメですが、当時は今のように
声優が人気になるような事はなかったし、あまり話題にもならなかった。
逆に言うとキャラクターのイメージを損ねる可能性があるという事で
声優がテレビで顔を晒す事もあまりなかったように思う。
俳優に比べ声優は知名度も低く、待遇も悪かったようだ。
現代では声優は大人気職業でアイドル並みの扱いを受ける事も少なくない。
テレビアニメ草創期から半世紀を経て声優の地位は明らかに向上した。
ルパン三世の第1シリーズの放送が始まったのは1971年(昭和46年)
当初作風は大人向けのハードボイルドタッチな演出で
峰不二子のお色気シーンも満載で当時小2だった僕には刺激が強すぎた(笑)
後半になり子供の視聴をある程度考慮したギャグタッチになった。
声優のギャランティの向上などを求めてテレビ局にデモを起こしたのが
初代ルパン三世の声優として名を成した山田康雄さんだった。
彼は声優全体の待遇の問題と考え問題を解決するべく奮闘した結果
善戦の甲斐あって声優の待遇の向上が認められるようになった。
ルパン三世の第2シリーズが始まったのが1977年(昭和52年)
TVシリーズ中で最も有名なシリーズでルパンの赤いジャケットは
このシリーズで生まれたもので個人的にも一番思い入れがある。
当時僕は中2だったが、劇中に出て来るルパンの愛車フィアットやモーガンなどの車や
次元大介が使用する銃、S&W357マグナムやルパンのワルサーP38など
ディティールにも興味津々でテレビを食い入るように見たもんだ。
翌年公開された劇場版「ルパンVS複製人間」や次作「カリオストロの城」は
劇場で観たし今でも映画パンフレットを持っている。
その頃、テレビ番組に出演したルパン三世の
主要キャスト声優の貴重な映像が残っている。
<ルパン三世シリーズ2声優陣アフレコYouTube>
ルパン三世、次元大介、銭形警部はシリーズ1と同じ声優だが
石川五右衛門は大塚周夫さんから井上真樹夫さんへ
峰不二子は二階堂有希子さんから増山江威子さんに替わっている。
ルパン三世は今でも人気シリーズだが今ではオリジナルメンバーの
声優は誰一人として残っていない。 ジャンジャン!!