毎週の抗がん剤も順調で、生活のパターンが決まってきます。

初回にあったあの何とも言えない気持ち悪さはなく、
ただ  んー・・・。こんな感じ
だから、寝ちゃうんですよ。

初日は帰ってきたら寝る。
抗がん剤に睡眠薬の成分があるので眠いのです。投薬中も眠いし。
帰りもボーッとしちゃいそうなくらい。
だから、運転はダメなわけです。

帰って昼食で寝る。
オヤツで起きて、寝る。
夕食、洗髪とかとかテレビで寝る。

2日目は様子見だけど
いや、具合が悪くなるのは明日でしょ  って思って1日目みたいに寝る。

3日目は 来るかも〜って思いながら
そうでもないなw

4日目、昨日大丈夫ならいいんじゃね?
5日目、いいでしょ
6日目、ビデオ観よー
7日目、明日は病院かぁ

大体こんなもんです。

以上のように基本、副作用に悩む事は無いわけです。

こうなると、母もねぇ。
免許を持ってるのは私だけなので
「調子がいいなら、ちょっと買い物に連れてってよ」ってなるわけ。

まぁ、いっか。
で、運転して出掛けたわけですが、病気後の私の行動範囲はリビング、トイレ、ときどき台所。病院の中。
それ以上の距離を歩いたこと無し

姉と母は久しぶりだから嬉々として洋服とか見て回るわけですが、私はとにかく椅子をさがすだけ。

体力は全くなくて、数メートル歩くだけで息切れ。歩く時は姉にすがってゆっくりと。

普通、こんな状態ならすぐに帰った方がいいって思うって思うでしょ?
でも、ウチは違います。
「疲れたなら、そこの椅子に座ってなさい」
私は椅子から椅子。
コーヒーショップからコーヒーショップへと移動をくりかえすのでした。

考えたら、鬼だぁ‼︎

大体、この生活は、ほぼ続くのです。
週一は必ず買い物してたし、下手したら3日って事もあった。

この3日っていうのは、初日と3日目以外。
バーゲンがあったら、行くし、食事にも出掛けた。

おおよそ、抗がん剤を続けながら戦う病人とは程遠い生活。

姉は私の食事を作って来てくれますが、義兄が降ろして行ってしまう。
私が運転して送っていく。もちろん、買い物した後w

家族も私も普通の生活をしてました。
いや、仕事してないから楽しげだったかもw


髪が抜け始めたと言っても、結構のほほんとしてまして。

たまたま姉が持ってた綿100%の帽子をちょこんとかぶって、
んー、洋服に合わないしなぁ  と、帽子屋に行きました。
私がかぶってみせるわけにはいかないので(商品に抜け毛がついてはダメでしょ)
姉に被らせて二つを買いました。
顔が隠れるツバ付きと無しを。

次の抗がん剤の投与で初めて帽子をかぶって行きました。
で、看護師さんが ウィッグは準備してますか?とかとかの話をしてカタログを貰って帰って。
まぁ、だいたい準備が遅いよね、私w

カタログはカバンの中に押し込んで母が見ない様に。

でも、寝起きの脱毛は母に隠せなくなって来た。

母「なにしてるの?」
『うん、ちょっとね』もう無理だな
確か、カタログにケア帽子があったな。
病院の売店に買いに行きました。

これかぁ、そう言えば病棟でおばあちゃんが被ってたなぁ。ゲッ、結構高いのね。
で一つ買いました。

これを寝る時に被って寝起きの脱毛を目立たなくしよう。

抜け始めたら早い。歩いてても抜ける。
なにもしなくてもハラハラと落ちる。

ちょうどこの時、会社の書類に自筆の署名がいるってことで友人が書類を持って来た。ついでにドライブでも  ってなった。
友人は具合が悪いならまたにしようと言ってくれたけど、『いや、この髪で会えるのはこれで最後だから会おう』

食事中、友人は笑って私の肩に触れる。
髪が抜けていくのをそっと取ってくれた。
帽子をかぶってても落ちる髪が食事の邪魔になってる様で申し訳なかった。


毎朝、枕に落ちた髪を取ってたら
母が「髪が抜けるの?」『うん』
「どうして?」『どうしてだろうね』
「病院に行った時に聞いたら?」
『んー、聞かなくていいや』

髪ってもんのすごい本数なんですよ。
あれだけ抜けても、普通にある。
お風呂で洗髪するわけにはいかやくて、先に髪だけ洗面台で洗うんですが、ピンクの洗面台が髪で真っ黒になります。
優しく洗っても指に髪がゴッソリと。
四谷怪談?って感じ

ドライヤーで髪を乾かすとその風で髪が洗面所中に舞い落ちる。至る所に髪があるw

なので、洗髪の時はドライヤーとコロコロを持って。
洗髪よりはコロコロの時間の方が長い。

洗面所を掃除してなにもなかったかの様に振る舞う。
母は「何でコロコロをもって髪を洗いに行くの?」

いいでしょ〜

疑わない人には私の行動は不思議でしかなかったみたいです。

そのくらい、髪の毛って多いんですよ。




書き進めていくと、ちょっとしたジレンマを感じる。

外泊時のタクシーの運転手さんとの時みたいに
ご期待に応えるような事は出来ないから。

この話は自分に起きた本当の事で、周りに対して思った事もそのまんま書いてます。

母が読んだら怒るだろうなぁと、思うけど。

全く弱気になる事なく、苦しむ事なく
ひたすら、疲れを癒すがごとく眠り続けただけで。

私の話によく言われる事は出てきません。
個人差だろうけど、私のはきっと考えられない端っこの端っこ。

闘病記って、いうよりも日記に近いです

家族一丸とか、励ましあってとか

確かにそうなんだけども、家族は大変だったんだろうけど、私は普通に寝てただけで。

ズンドコと同じノリで

だから、この先に激痛も涙も感動も出てきません。

それは、この病気を特別とは思ってないからかな?

個人差の端っこの話です。




退院してきて、ずっと寝てました。

気分が悪くなるのは 3か4日後のはず

ってことは まぁ、それなりに元気でいられるわけです。

発疹はあったものの もう気にはしていませんでした。

 

6時半に寝覚めるのは入院中のなごりw

ごろごろして母が朝食を用意してくれるのを待って

布団から這い出します。食べて・・・寝る。

はっきり言って寝てばかりです。身体が疲れてるからって言われればそう。

人間、よく眠れるもんですね。

 

脱毛の気配はなく、「いつ抜けるんだろう」

脱毛しない人もいるとネットで読んでちょっと期待しつつ。

 

あんな気分が悪くなることもなく、「ちょっと疲れたから寝るね」

この日常のまま3回目の抗がん剤の投与を迎え、

もう姉の心配といったら半端なく、義兄の送り迎えは当たり前で、

私としてもまぁ不安だし。。。

 

病院の血液検査待ちは もう大変です。

お祭り騒ぎくらいに患者さんがいます。

終わって検査結果待ち・・・で診察の受付へ

血圧、体温を測って。。。

ここでは 今の状況を記入する用紙をもらいます。

1から10まで数字で状況を表すんです。

気分はどうか、気持ちは悪くないか、食事は、水分は、排便は、辛くないか、

眠れてるか、相談したいことはないか等々

 

私はもちろん。。。オール0 何の問題もない

相談することなんてありませんよ

 

血液検査の結果はオッケーで投薬GOです。

初めての価格療法室なので主治医の先生も一緒に行ってくれました。

部屋に入ったら ズラ~~っとリクライニングの椅子が並んでて好きなとこにどうぞ。

 

看護師さんはニコニコしてて本当にいい雰囲気って言ったら変だけど、リラックスできる空気感で安心できました。

端っこに座って・・・点滴開始です。

始める前に吐き気止め等の薬を2種類飲み、おしりがムズムズする薬が入れられ、そのあとに抗がん剤です。

持参するのは水分。とにかく水分を摂ることが大事で点滴しながら飲む。

薬のせいでうとうと・・・。2時間半くらいだったかなぁ。

 

気持よく?完了し、帰りました。

昼食をとり「疲れたなぁ~~。寝るぅ」

 

一日目はとにかく眠い。ひたすら眠り続ける。

元気だけど、身体は疲れてる。

お腹の線路テープを大事にして腹帯をきちんと巻いて

テレビとお昼寝三昧

 

そして、その日は突然やってきました

 

朝、起きて枕を見たら、髪の毛が落ちてました。

抜け毛というには 多すぎる。

投薬から2週間後くらい・・・ネットで見た通りだな

 

私は母に見られないように髪の毛を拾い、ゴミ箱に捨てて

姉にラインを入れました

「髪が抜け始めたみたい・・・帽子、買わなきゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

お気に入り?
無かったなぁ

帽子?
かぶってなかったなぁ

あっ、自宅だったからか

なんて言うか、自分を着飾るっていうかどうにかしようって気持ちは無かったなぁ

毎日、鏡を見て自分を確認して
『今日も、なかなかの美人だわw』

これが日課で、ソファに座ると
母が「これ、いるんでしょ」鏡を渡してくれました。

ありのままの私で生活し続けたんだけど、周りは辛かったかもなぁと反省。

母は
「男の子を産んだつもりはないんだけどねぇ」
『2倍楽しめるね、でも可愛いから良いじゃん』
「産んだ私の前でそんなこと」
『大丈夫、私はお父さん似だから』

照れる母にいつも一撃してました。