はじめて認めてもらえたからって、有頂天になってたあの日の私を消してしまいたい。そりゃあ私だって自分のちっぽけなプライドのためにあいつを利用したわけですが。そうだよな、だから利用されるんだよね、自業自得なのにこのみじめさだけは消えることがない。
 卑屈でプライドだけは高くって、なおかつ人を試そうとする。
悪者になりたくないだけじゃんね。なんでも自分が悪いっていっときゃすむと思ってるんでしょ。
あの日寝てなかったし仕事あったしやること全部こなして疲れて帰ってきたら、しがみつこうとするんだもんね。怖くてくるしくて悔しくて泣いた。「僕のために泣いてくれたんだね」って正気か。
顔は見えなかったんだけど泣き声きいて悦に入ってる声色が受話器ごしに響いてぞっとした。
 一緒にいたらどんどんおかしくなってしまう。
哀れむのだってエネルギーがいるんだよ。わたしがちょっとでも生き生きしてたらいやなんでしょ、知ってるよ。
 俗物のくせにな。ろくに人生経験も知識もないくせにインテリぶるあなたにはうんざりしました。
まあどうせ今頃他の女と寝て被害者づらしてわたしのことはなしてるんでしょうよ、別にいいけど。

 わたしがつまらない卑屈な人間だからこんな豚みたいなスノッブとしか付き合えないんだろう。




もう手紙じゃないな。吐瀉物。

                                  わたしのことはじめてみとめてくれたひとはもう・・・