悟ることによって、得られること。
その内の1つは、既に思い通りであることを悟り知ることです。
思い通りにならない事がある、と多くの人は思っている。悩みや苦しみは、主にそれが原因で生じている。
しかし、実際は、思い通りにならない事は、1つもないのです。
この一見不思議な言い回しが起きるのは、悟ることによって、主語の認識が変容することによって起こります。
思い通りにならない、という感覚は、自分の身体の範囲だけが自分であると規定していることによって起こります。
エゴが生き生きしている状態です。
悟りによって無我の状態に至ったとき、自分の身体の範囲だけが自分ではなく、宇宙全てを創造する、真の自分が本当の自分であったと知るのです。
宇宙全てが、自分であり、自分の身体は、その一部であった、と悟り知るのです。
身体の範囲だけが自分であると思っている状態が、我がある状態。
身体の範囲だけが自分ではない。という状態が、無我の状態、無我の境地です。
自分と自分以外の間にある境界線が全てなくなり、全ては1つで、完全であり、無駄なところが何もなく、全て完璧な状態で、今ここにあるのだという事が分かるのです。
自分と自分だけの宇宙がなくなり、エゴが消え失せ、それと同時に、不安を生む原因となっていた分離感が消え、涅槃に至ることができるのです。
その時、全て思い通りで、完璧である、ということが分かるでしょう。
そして、思い通りになっていないことなど、何一つなかったのだ、と悟り知るでしょう。