お世話になっている中小企業診断士の先生と、明日飲み会がありますので、以前先生から勧めて頂いた本をここ数日読んでいました。
事業デューデリジェンスの実務入門、という本です。
理解するのが難しいです汗 そして奥が深い!
本の中では企業の収益構造、とりわけ経営分析を理解する仕方が書かれており、個々の部分が非常に参考になりましたので、ブログにまとめさせていただきます。
第1 収益性を分析する
売上高と、各利益各経費の比率を見ます。
売上高に占める営業利益の割合(売上高営業利益率)は、企業が本業で稼ぐ力を示すので、銀行からすれば、企業を継続させる意味があるかどうか、を意味します。
また、売上高にしめる経常利益の割合(売上高経常利益率)は、本業以外での利益を含めて利益が出ているかどうかを示します。実際は、営業利益から主に支払利息を差し引いたものが経常利益になることが多いです。銀行からすれば、企業が借りた金をの利息をきちんと支払うことが出来るか、を意味します。
第2 効率性分析
資産全体の回転率のほか、売上債権・仕入れ債務・各々の回転期間を見ます。
回転率は各資産・負債が売上高・仕入高に対して何回転しているかを表すものです。単位は、〇回、です。
回転期間は、実際の回転する期間を表すため、単位は、〇カ月、です。
たとえば総資本回転率とは、売上高に対して総資産が何回転しているかを示すので、売上高÷総資本(総資産)となります。
企業の持っている設備や土地などの資産の価値総額の何倍分の売上高であるか、ということになるので、この割合が高いほど、資産が低いわりに売り上げが高いので、資産を効率的に活用できているということになります。小さい事務所や企業でたくさん儲けている、というイメージがいいんですかね。
また、たとえば売上債権回転期間とは、売上債権(売掛金と受取手形)が現金として回収されるまでの期間を示すものです。売上債権÷月商(その月の売上高)となります。
この値が大きいと、売り上げを計上してから入金されるまで何カ月もかかるのでなかなか現金が入ってこないのでその売上金をもってほかの支払いに変えることが出来ないので、その意味で経営が圧迫されることになります。キャッシュフローが圧迫されることも意味します。
第3 生産性分析
社員の人件費(ヒト)と施設や設備(モノ)の生産性を見ます。
例えば、従業員一人当たり売上高は、売上高÷給料総額となります。この値が小さければ、たくさん従業員を抱えているのに対して売り上げをすることが出来ない、ということになります。
第4 安全性分析
会社が今後事業を継続していける状態かを見ます。
当座比率が重要です。現金預金と売上債権(近い将来現金化できるものに限ります)を合計した当座資産÷1年以内に支払い機が到来する流動負債となります。この値が100パーセント以下だと短期的な支払能力に問題があるため、例えば手形の不渡り等の危険が生じることになるのです。
第5 資金繰り状況、再生可能指標
資金繰り予定表をみます。これは先ほどの当座比率を確認することになります。また、手元流動性比率という指標も見ます。これも重要です。これは現金・預金÷月商(その月の売上高)となります。月商1カ月当たり○○円売り上げた、という数字なので手元流動性比率の値は〇カ月という単位になります。そしてこの値が1カ月を切ると、資金繰りが厳しい状況といえます。
以上のほかにも、様々な指標がたくさん掲載されていました。単純に損益計算書を見て、利益が出ているからOK、という問題ではないということを改めて実感しました。
これからも勉強させていただこうと思います。