ドジャース黒田博樹投手(36)が30日(日本時間31日)、ド軍残留を決めた。優勝争いを続けているヤンキース、レッドソックスなど複数の強豪球団から獲得のオファーを受けていたが、全球団への拒否権を持つ黒田自身が、残留することを決断。ダイヤモンドバックス戦の試合前、自ら「チーム状態が良くなく、プレーオフも魅力だったが、このユニホームで最後まで投げ抜くことにしました」と話した。

 今季の黒田は、打線の援護に恵まれず、6勝13敗と黒星が先行しているものの、防御率は3・11と安定。他球団からも高く評価されていた。

 移籍する場合、黒田が拒否権を放棄する必要があり、7月31日のトレード期限までに結論を出すことになっていた。(日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/f-bb-tp2-20110731-813388.html
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いかにも黒田らしい決断です。ドジャースはオーナーの乱脈経営で財政も破綻しており、
どう考えても移籍以外の選択はありえないと思っていました。思えば阪神へのFA移籍が
決定的と言われていたあの時に広島残留を決めた、そのときと似たような結果になりました。

しかし、今回ばかりは強豪のヤンキースなどに移ってバリバリ活躍する姿を見たかったです。
実力はピカイチだが環境に恵まれず不遇だったという評価で終わってしまうのはいかにも
もったいない。本人の生き方、信念の問題ですから尊重しないといけませんが、
正直な気持ちとしては残念です。
●スポニチの記事
広島の松田元オーナー(60)が19日、野村謙二郎監督(44)の来季続投について「当然だろう」と明言した。

 広瀬、トレーシーら主軸に故障者が続出する中、若手の積極起用を高く評価し「使わざるを得なかった事情があるとはいえ、勇気を持って若い選手を使ってくれている。チーム全体の底上げにつながっている」と語った。

 野村監督は1年ごとの契約だが、球団は生え抜きとして長期政権を念頭に招へいしており、来季続投は既定路線でもある。2年目の今季はここまで29勝36敗5分けで4位巨人のゲーム差なしの5位。今後の戦い次第では13年連続Bクラスからの脱却も十分可能だ。松田オーナーの意向を伝えられた野村監督は「そう言っていただけるのはうれしいが、今はとにかく必死にやっているので」と語った。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/07/20/kiji/K20110720001244490.html



●報知新聞の記事
 就任2年目の広島・野村謙二郎監督(44)が来季も続投することが19日、分かった。1年目に続いて、今季も単年契約を結んでいるが、松田元オーナー(60)は「(続投は)もちろん。5年ぐらいのスパンでチーム作りを考えている」と明言した。

 今季は29勝36敗5分けで5位。前田健の不振、広瀬、大竹、梵の故障離脱などで12年ぶりの10連敗、5月下旬から6月上旬にかけて50イニング連続無得点もあったが、2位の中日、阪神も3ゲーム差。14年ぶりのAクラス浮上も十分可能だ。

 松田オーナーは今季の采配を「勇気を持って若い選手を使っている。ファームで育った選手が結果を残せば、ファームも活気づき、全体の底上げにつながる」と評価。生え抜きの指揮官に長期政権への期待を込めた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20110720-OHT1T00011.htm


何でこの時期、この成績で続投明言なのか、まったく訳がわかりません。
このままあと何年も負け続けても責任は問わないといったも同然です。
チーム全体の底上げをしているというが、私の目にはとてもそうは思えず、
もしヤクルトの小川監督が広島の監督だったら成績が逆になっていた可能性も
あるのではないかと考えています。思えば昨年もこのオーナーは8月頭ぐらいに
同様の発言をして顰蹙(ひんしゅく)を買っていましたが、学習能力が無い
ですね。というより意図的なものなのでしょうが、ファンに対する悪意を感じ
ます。とにかく残念の一言です。

5月30日以来の更新となります。
前回のブログで1日も早い選手補強
(長打の打てる野手)が必要と
書いたのですが、それから約1ヶ月、
いまだに補強はされていません。
オーナーとフロントの職務怠慢の罪は
重大です。野村監督を擁護する気持ちは
さらさらありませんが、これではパ・リーグの
優秀な投手相手に勝てないのも当然でしょう。

その野村監督ですが、昨日の試合で1塁の塁審を
突き飛ばし退場になりました。原因となった
プレーを見ると確かに明らかなミスジャッジで
激高するのも当然という場面なのですが、
これまでの野村監督はこういった場面でも
形式的に抗議するだけで本気度が感じられ
ませんでした。きっと選手も「この監督は
自分たちのために体を張ってくれない」
と思っていたことでしょう。今回の退場劇は
むしろ遅すぎたぐらいで、これで指揮官が
変わってくれることを期待しています。

試合のほうは、終盤の決定機に代打の前田が
勝ち越しタイムリー、続く代打石井も適時打
と40歳の大ベテラン、2000本安打コンビがの
活躍で快勝しました。ヒーローインタビューも
この2人がお立ち台に上がりましたが、味のある
コメントを連発。前田はこれまでの試合のチャンス
で打てなかったことを非常に気にかけており、
とにかくその借りを早く返したいとのこと。
ベテランになると打てなくても明日があるさとは
いってられない立場になり、もし結果を出せなければ
引退の2文字が突きつけられることにもなります。
毎日必死な思いでいるのだろうということがよく
わかります。

これに対して石井のほうですが、前田と一緒に
ヒーローインタビューを受けるのが広島に来た
ときの夢で、それが実現して感無量とのこと。
夢が叶ったのでいつ引退してもよいとコメント
しましたが、その前に優勝したいと言いなおして
いました。このあたりはさすがベテランの配慮
ですね。しかし石井ほどの名選手でも前田は
憧れ・尊敬する選手なのだなということが
わかります。やはり天才と呼ばれる選手は
プロから見ても凄い存在なのでしょうね。
本当にこの2人がいる間に優勝できる日が
くるとよいのですが。