広島を自由契約となっていた広池投手が

ご自身のブログで現役引退を発表されました。


http://spora.jp/hiroike/archive/57/0


10月初めに球団から自由契約の通告を

受けて以来、誘いがあった球団職員の話

を受けるか、トライアウトを受けて他球団

での現役続行の可能性を探るかなど考え

続けてこられた過程がブログに綴られて

います。


この1ヶ月は広島からの球団職員の誘いを

断り現役続行の道を目指していた模様ですが、

結局現役引退の道を選択されました。

あくまで現役にこだわる広池さんを応援して

いきたいと思っていたので少し残念では

あるのですが、あくまで決めるの本人、

考えてみれば選手を辞めた後の第2の人生の

方がはるかに長いのですから、今回の決断を

尊重してエールを送らせていただきたいと

思います。


広池さんのことをよく知らない人もおられると

思うので略歴を簡単に紹介しておきます。


広池投手は現在37歳、1998年にドラフト8位で

広島に入団したサウスポーで、プロ12年で主に

中継ぎで248試合に登板、通算成績は9勝12敗

1セーブ、防御率5.47です。

ここ数年は故障の影響もあり1軍での登板機会は

殆どありませんでした。残した数字もあまりよいとは

いえませんが、先発も中継ぎもこなせる貴重な左腕

として存在感を発揮していました。


特異なのは入団前に全日空の地上職員だったとい

う経歴です。立教大の野球部で活躍の後、一度は

プロの道を諦めたものの、安定した仕事を捨てて

広島の球団テストを経て入団、その後もドミニカで

の武者修行などで経験を積みながら成長して

いく姿が下記のブログ「入団への道」と

それをまとめた書籍に綴られています。

http://www.hiroike.com/blog/


私はCARPファンではありましたが、広池投手の

ブログを読むようになるまでは貴重な中継ぎ左腕

という印象でしかなく、全日空からテスト入団した

経歴が変わっていると感じた程度でした。それが

ブログでの巧みな表現や野球に対する熱い思い

に接しイメージが一変、将来現役を引退した後も

指導者として野球界をリードして行ける人では

ないかとずっと思っていました。


そういう思いがあったので、広島の球団職員の

誘いがあるとの話を耳にしたときは大変失礼

ですが、正直複雑な気持ちになりました。球団

職員という立場で持てる能力を発揮できるの

だろうかと。そういう意味では広島にこだわらず

広い視野から今までの経験を生かして球界に

提言していけるようなポジションで活躍して

いただけるとよいなと勝手に思っています。


とはいうもののこれからの生き方を決めるのは

あくまで本人。いずれにせよ悔いの残らない

道を選んでいただきたいと願っています。