「そこにいるの…誰?」
新撰組の屯所へ勝手に入った
私はある人にいきなり
声をかけられ、ビクッとした。
その人はなんだか雰囲気が
殺気に満ちていて、
今にも誰かを斬ってしまいそうな
ほどだった。
「どうかしましたか、
沖田さん。」
そこにお姉ちゃんが現れた。
なんと好都合だろうと思って
私はお姉ちゃんに飛び付いた。
「…友希!?」
お姉ちゃんは幻でも見ているかの
ように私を見ては瞬き。を
繰り返している。
しかし、私には時間がない。
一刻もはやく傷を
治してくれないと
この肩は使い物に
ならなくなってしまう。
お姉ちゃんもそれに気付いた
みたいで、すぐ処置してくれた。
「で、誰?この子。」
緊急処置が終わると
さっきの沖田さんとか
いう人が話してきた。
「私の妹です!」
お姉ちゃんはパッと答えた。
「ふーん。妹…ね。」
「…斬ってもいい?」
沖田さんはそう言うと
私に向かって刀を向けて
斬ろうとした。
「きゃぁぁぁ!!!」
私は悲鳴をあげた。
すると、体格のいい男の人が
出てきて沖田さんを
止めてくれた。
「ちょっと、近藤さん
邪魔しないでくださいよ。」
「総司!」
「やれやれ…近藤さんに
言われたらしょうがないなぁ。」
近藤さんとかいう人のおかげで
私は危機一髪助かった。
そして、このあと、
私はお姉ちゃんの説得と
地道に頑張っていた
刀使いを認められ、
新撰組に入ることになった。
もちろん、男性として。
私も男装を命じられ
鶯色の袴を着た。
新撰組に入ることになったと
いうものの、私の入隊に
反対する人が多く、
全員説得するのに丸3日
かかった。
番外編 プロローグ 終わり