CBSNews.comの編集長が語るニュースの未来 | IT企業のPR

CBSNews.comの編集長が語るニュースの未来

Brian Solisのブログで紹介されている動画シリーズ「(R)evolution」では、毎回大変興味深い人をインタビューしています。今回紹介されていた(R)evolution のエピソード10では、CBSNews.comの編集長、Dan Farberがニュースの未来をテーマに語っていたので、ご紹介したいと思います。



CBSNewsが読者や視聴者などのオーディエンスにどのようにしてニュースを伝えようとしているのかという主旨の質問に対して、Dan Farberは、オーディエンスにサイトにきてもらうのではなく、オーディエンスがたくさんいるところに自社のコンテンツを届けるということに力を入れていると述べています。そのためにCBSでは、オーディエンスがどこにいるか、どのようなコンテンツが最もオーディエンスにマッチしているかということを分析するのに多くの時間を費やし、オーディエンスにリーチするにはどの手段が最も効果的かということを検討し、結果的にツイッターやFacebookなどオーディエンスがコンテンツを集める場所に情報を届けるということが重要な業務になっているそうです。

また、コンテンツを考えるうえで、オーディエンスが、どのコンテンツを最もクリックしているか、どのコンテンツのツイートが最もRTされたかなどのデータを常に分析して、人々が何に最も関心を抱いているかということを見極めコンテンツの戦略を立案しているそうです。

そのうえで、コンテンツを広めてくれるオーディエンスとの関係を構築することを通じて、新しいオーディエンスを増やしていくことが大きな課題となっているとのことでした。情報は貨幣と同じであり、価値のあるコンテンツと人々との関係がなければ、情報は広まっていかないと述べていました。

現在、ソーシャルメディアを活用している人にとっては、ごくあたりまえのことなのかもしれませんが、ニュースの最前線にいるCBSNews.comがとっているアプローチは、これからの企業がステークホルダーに情報を伝えるうえで、今後とっていかなければいけない標準的なアプローチと言えるのではないかと個人的に感じました。