学習漫画その②です。

ごく最近、購入した学習マンガとして「豊臣秀吉」があります。

 

秀吉公は、ボク個人として一番好きな偉人かな~。

晩年の、朝鮮出兵や冷酷な人事は「どうなの?」と思いますが・・・。

天下平定までの道のりは、快男児、の一言です。

手元の作業が好きなセガレには、エジソンや本田宗一郎みたいな技術屋の話が合っているでしょうが。

今回は、ボク個人の好みを、押し付けちゃいました。

 

子供の頃から気になっていた秀吉の特徴は、「人たらし」とも呼ばれる調子の良さ・・・ではなく。

もう一つの特徴である、「圧倒的な仕事のスピード」「コスト意識」なんです。

清須城の3日普請。

墨俣城(一夜城)の普請。

中国大返し。

小田原城攻めでの、一夜城ふたたび・・・。

どれも、今の建築技術・工程管理から見ると「な~んだ」という工程なのでしょうが、300年前には驚異的・魔術的に映った事でしょう。

 

他にも。

清須城の薪奉行での成功(焚き木のコストを半分以下にする)。

嘘くさい話ですが、「この小牧の森の木を、正確に数えてみせよ」との信長の命令に、一日で解答する話。

・・・などがあります。

眉唾の逸話もありますが、どの逸話も、現在お仕事をする上で、かなり参考になるなぁ・・・と思わされます。

 

本来的には、これらの「出来る」仕事能力に加えて、成功をアッピールする能力も必要でしょう。

仕事における、車の両輪と言えます。

工夫して頑張って仕事をこなし、報酬と評判はキチンともらって出世する・・・というね。

ヒデの場合、どちらもズバ抜けて上手い。

 

しかし、です。

ボク個人を振り返ると、後者の能力が圧倒的に足りません

あまりにも奥手、アピール下手なのですね。

なので、この期に及んで、出世街道とは無縁でした。

そういう人間が、どうやって世知辛い世の中を渡っていくか・・・。

小学生時代のピクルス君としては、せめて、前者だけでも身につけようと考えてきました。

標準以上のスピード感で仕事をこなして、コミュニケーションを大過なく過ごしておれば・・・。

大きい組織で働いている上では、そう文句もつけられないだろう・・・と。

むしろ、コミュ障だからこそ、大組織で小さくマトマッテいる方が賢明だろう・・・と。

じゃあ、どうやって、そもそも大きい組織に潜り込むの?

お勉強するかな・・・と。

 

まったくもって、つまらない動機、つまらない処世術ですね。

しかしボクは、小学校の時点で、この点をボンヤリとでも自覚して、中学校からは実践したものです。

その契機となったのは、間違いなく「豊臣秀吉」の逸話からです。

何だかんだいって、今でも通用する処世術の一つかもしれません。

これだけ中学受験とか言っちゃっているのだから、30~40年経っても、大して日本は変わっていない。

この保守本流(?)の流れに乗ってみようかなぁ・・・という子には、お勧め偉人伝かもしれません。

セガレに本を渡す際にも、「こういう事を言うのは早いかなぁ」と思いながらも、こういう事も伝えました。

 

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もっとも、社会人(というか組織人)となってからのボクは・・・。

早く仕事を終わらせるために「秀吉流」の仕事術を使ったかもしれません。

出世するよりも、アフターファイブに余力を残したかった。

どうせ成果をアピールできないならば、とっとと仕事は終わらせて、一刻も早く会社を出る。

そうして、恋愛や婚活や趣味や飲食などに、性を出す。

小学生時代の志とは、かなり趣が違って、悪用したとも言えます。

仕事人間から見たら、くだらない人生観かもしれませんが・・・。

結局、こうやって子供ができて、40年ぶりに「豊臣秀吉」を読んで「間違ってなかった・・・」とか思い返せるのならば、まぁ満足です。

 

今回、ちょっと人生までも振り返ってしまいました。

ヒデはヒデでも、野口英世氏もいましたっけ。

もうすぐサヨナラするヒデについても、少し語りたかったものですが、また別の機会に。

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追伸。

・・・アフターファイブって、死後かな。

バブル期の言葉でしょうかね。

少し前なら「オンとオフ」などと言いました。

ソニーの元会長が言っていましたよね。

今風ならば、「ワーク・ライフ・バランス」と言うのでしょうか。

発案者は、小室さんというベッピンさん。

色々な小室さんが、おられるものです。

現在進行形のコロナ禍においては、「ワーケーション」なる造語も誕生しましたよね。

こういう方面では、一番新しいかな。

結局は、こういう生き方を志向する人は、いつの時代もいて、変わらないんですよ、きっと・・・。