前回は、九九のうち「6の段」あたりから怪しくなってくる・・・という話で終わりました。

6×3くらいまでは、6を足していけば出来るが、6×4あたりから力技が使えないと。

今回、文章で記すとちょっと面倒くさい内容ですが、ゆっくり読んでみて頂ければ幸いです。

 

まず、「●×5」に注目してはどうか、とアドバイスしてみました。

案外、6×5=30、7×5=35と、5を掛けるのは結構できます。

なぜならば、時計の数字に準じており、覚えやすいからです。

子供は意識していないでしょうが、時計の1の数字は5分、2は10分、3は15分・・・と5の倍数で覚えている。

なので、おそらく大抵の子は「5の段」はクリアーし易いと思います。

(逆に、5の段でつまづく子には、時計を意識したらかけ算が分かりやすくなるかもしれませんね)

 

次に。

6の段で「6×5=30」が出てきたら、30に6を足すと・・・36。

6×6を行ったのと同じ答えとなります。

そしてまた、6×7は、36に6を足して・・・42と、力技を続行していく寸法です。

「●×5」を中継点というか、補助線というか、そういう場所として使うわけです。

 

じゃあ、6×9で「どこまで足したか忘れちまった~!」と愚図ったらどうするか。

6×10=60ですので。

今度は、60から6を引いてみる。

ほれ、54という答えが出てきて、それは6×9と同じでしょう?と。

(同じように、6×4が分からなければ、6×5−6=24・・・という考え方も導かれましょう)

 

ちょっとズルい気もしますが・・・。

コンビニ等で、「951円です」と言われて、手元に千円と51円があったら。

1051円を出して100円のおつりを返してもらう事があります。

あるいは。

98円の品物が5個・・・みたいな時は、100円×5-(2円×5)みたいな計算もするでしょう。

この時、上記の考え方を援用していると思います。

ちょっと違うか?

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ただ、やっぱり力技ではありますので、無理強いはしない事にしました。

とにかく自分の力で九九を答えられた!・・・という成功体験のみで、ストップ。

あまり「先取り」学習をしすぎない事にしました。

 

学校で基本から教わって、ドリルをコツコツやって、最終的には九九をスラスラ言える様に暗記しちゃう。

これこそが本流だ、と心得ているつもりです。

無理に上記の様な事を教えずとも、前回挙げた「たこ焼き×舟の数」みたいな基本をコツコツやっていくのも本流だと思います。

 

中学受験とか考えていないのならば、「理屈としては、こういう考え方もあるよ?」くらいの感じで、先取り学習するスタンスでいます。

今回の件に関しては、「時計は5の倍数(あるいは5の段)だったんだ!」とセガレも気が付いたので、そこが一番良かったかな。