小1のセガレに囲碁を教えるシリーズ・・・の続きです。
実は、4歳の誕生日(だったかな?)に「よんろのご」という知育玩具を買い与えておりました。
理由は後半に述べますが、入門者の方は、まずはこの玩具(?)から始める事を、強くお勧めします。
大人の方でも、意味不明でしょうが・・・頑張って付いてきて下さると幸いです。
必ずや、我が子をレベルアップさせられますよ?
(ここまで言い切ったのは・・・ブログ始まって以来でしょうか・・・恥ずかしい^^;)
どうにかして、碁盤を買うなり、ネットで見てみるなりしたらどうかなぁ。
よんろのご(日本棋院推薦)
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まず、この玩具の良い所は。
非常にマス目が少なく、一目でカタチが見えやすい。
白黒の石という無味乾燥な駒と違って、赤リンゴ・青リンゴという駒も、なかなかフレンドリーで取っつきやすい。
小さいので、ボードゲームにしては準備や後片づけが少なくて済むのも、親としては好ポイントです(^_^)。
親の顔面よりも、たぶん小さい大きさです。
盤の大きさ(マス目)に戻りますと。
・囲碁の碁盤は、基本は19×19マスの「19路盤」が正式なものです。
・・・入門者からしたら、宇宙レベルにデカい。
・一方、初心者向けには、9×9マスの「9路盤」もあります。
・・・ボクが子供の頃は、9路盤でルールを覚えましてね。
とりあえずガキ同士で、試合をしまして。
勝敗の付け方(石で囲った陣地の数で白黒つける)を覚えていく・・・みたいな感じで覚えていった記憶があります。
現在でも、基本はそういう流れだと思います。
ただ、ねぇ・・・。
9路とか言われても・・・。
9路盤でも、初めはどうしたら良いのか、途方に暮れる・・・という方は多かったと思われます。ロ
「すぐに覚える囲碁」とか「1週間で覚える囲碁」といった本は、多数出版されていますが・・・。
囲碁は、相手の石を取ったり取られたりする「石取りゲーム」性と、陣地戦というゲーム性が混在していて・・・正直、理解しにくい。
ここは、今回の最重要ポイントです。
独学の場合、初めて9路盤で打って(試合して)白黒つける前に挫折する方が、非常に多いと想像します。
ボクの場合は、少年少女囲碁教室みたいな所に通ったので、何となく覚えられましたが・・・。
先生(当時囲碁プロ6段の先生だったかな?)の判定で、「チミの~ぅ勝ち!!」と言われたりして。
何となく「う~ん・・・そうなんですか?」という曖昧な感じでしたね。
・・・入門者は、そんなレベル。
正直、どうやって決着がついているのかは、上級者が教えないと無理だと思う。
陣地とか、領土とか・・・政治家じゃないのだからねぇ・・・。
ココが、囲碁人口が増えにくい最大のポイントだと思われます。
入門者が、白黒つけられないゲームって何ぞや?・・・と。
コレが将棋ならば、駒の動かし方を覚えたら、とにかくゲームを始められると思うのです。
最終的には、王将を召し取れば良いのですから・・・。
このシンプルさに比べて、囲碁の面倒くさい事ったら、無いですよ・・・全く。
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「よんろのご」が革命的だったのは、本来の目的である陣地戦の部分は思い切りハショって、石取りゲームに特化した点。
言うたら、王将を召し取る・・・という部分に近い所から始まります。
ククリとしては「詰碁」ですが、どことなく「詰め将棋」っぽいニュアンスも感じました。
囲碁でも将棋でも、やっぱり初めは、相手の駒(石)を取るのが快感ですもの。
そこに特化したというのは・・・まさに、灯台下暗し・・・でした。
(なお、この玩具は、陣地戦の要素については「7路盤以上で学んでください」とアッサリと断り書きがあり、苦笑しました。)
また、ドリルのような問題形式にして、とにかくサクサク先に進める様にした点も、思い切っています。
・あと1手で、相手の石が取れますよ~という所から始まって。
・ホウリコミといった数手先まで読む問題へと、徐々に高度な技に進んでいきます。
高度過ぎて、入門者としては、とても全部は理解できないと思いますが・・・。
正答に一喜一憂する事なく、とにかく石を並べてみるだけでも、5歳前後の子には良い脳トレーニングになると思うなぁ。
さすがに4歳でのスタートは早いかな~とは思いましたが。
その時点では「何となく興味を持ってくれれば」くらいのスタンスでね・・。
とにかく「同じように、リンゴを並べてみようや・・・可愛いやん?」と、石というかリンゴを並ばせていました。
繰り返しますが、問題が理解できなくとも、石を並べるだけでもトレーニングになります。
(詰碁や詰め将棋も、正答とは別に、頭の中で石を並べるイメトレという要素があります)
で、6歳ラストになってきて、2年ぶりくらいに囲碁を教え始めたら。
かなり、覚えていました。
「ここに置いたら、相手の石が取れる」と。
入門書を読んでイチから始めるより、ぐっと時間短縮になりました。
これまた繰り返しになりますが、囲碁は「ゼロからイチ」に持っていくのが大変なゲームです。
そこを短縮できるっていう意味で、革命的な玩具と言えるでしょう。
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なお、この玩具の発案者は、現在名人である趙羽(チョウ・ウ)さん。
このブログを書いている時点で、ちょうど名人戦の真っ最中かな。
棋士としての実績も圧倒的ですが、詰碁の作者としても名を成しています。
お子さんに囲碁を教えるにあたって苦労され、この玩具を発案したとか。