親であるボクとしては、囲碁を通して、次の様な事を学んだような気がします。

学んだというより、囲碁を行う上で必要な要素ですかね。

 集中力と、先を読む力

 戦略

 諦めない力

 

集中力と、先を読む力

囲碁用語では、俗に「ヨミ」と言います。

相手がいる競技ですから、「こう打ったら、こうなる」と先を読んで着手しますよね。

慣れてきた人が、適当に置いているようでも、少なくとも34手先を「何となく」想像して石を置いているものです。

まるきり入門者ですと、これがまず、関門じゃないかと思います。

例えば。

日常生活においては、子供がパジャマを着るのを覚えるとしても、ボタンをかけて・・・みたいな「型」「手順」は、あまり意識しなくとも覚えます。

さすがにおサルさんよりは賢い人間なので、日常生活レベルの型は覚えるでしょう。

しかし、囲碁や将棋といった芸事やスポーツですと、日常では使わない「思考」や「動き方」みたいのを、意識的かつ集中力を持ってトレーニングしなければなりません。

大人が何かを始めると、この集中力を持って行うのが、年を取れば取るほど大変なのです。

子供ならば、集中しなくとも、ある程度は型を覚えちゃいますからね。

早期教育の重要性は、そういう事なんじゃないかと思います。

「ここは集中しておこう!」と意識する集中力と、既に「流れ」を知った上で高みを目指す集中力の違いというか・・・上手く表現できないな。

先々を読んで動く・・・というのが、後々の人生で大きくモノを言うのは、言うまでもありません。

 

戦略性

囲碁と将棋といったゲームを、例えば、戦国時代における国盗り物語だと仮定しましょう。

領土の分捕り合戦。

誤解を恐れずに記すならば、囲碁は戦略ゲームであり、将棋は戦術のゲームです。

最終的には領土の分捕り合戦なのが囲碁だとすれば、1つの合戦を制するのが将棋・・・。

「川中島の合戦」における武田氏と、上杉氏の戦いと言えば、首肯する方もおられるかな。

格好良く、華々しく合戦を制したのは上杉謙信かもしれませんが、結局のところ長野県を制したのは武田信玄じゃないの?というのが囲碁ファンからの見方になってしまいます。

地味ですが、実利(実際の利益)は取っているというか・・・伝わるかなぁ。

もとい。

将棋は、王将の首を捕ったらオシマイですが、囲碁は陣地戦です。

ある局面で首を取られても、最終的に陣地の数が多ければ勝ちなのが、囲碁です。

なので、あえて「捨て石」を打つのもアリですし、1020の石がゴッソリ取られても、意外と勝てるという、不思議な所があります。

人生を一局の碁としたならば、一局面で派手に負けたとしても、最終的にいい勝負になったのならば・・・果たして、人生の幸福度合いは不幸と言えるでしょうか。

 

諦めない力

 の話から続きますが、大石が召し取られてしまっても、必ずしも負けに繋がらないっていうのが囲碁です。

数年前のボクならば、10個や20個の石が取られたら、頭がカ~っとなって投了(負けました、と試合を投げる)しました。

でも、力がついてきた今ならば、ちょっと待てよ?・・・と計算します。

もうひと踏ん張りしてみて、それでも覆らなければ、投了しようと。

すぐに投了していたら、いつまで経っても上達しませんし・・・。

 

ウチのセガレに伝えたいのは、このの部分が結構大きいかなぁ。

スマホで何でも、(表面的に)ネット検索できる時代ですからね。

パっと見は賢そうに見えても、中身グダグダですやん?という若者は多く見てきたので、タフに粘る力は大事かなと。

 

いずれにしても、普通の学習面とは性格が異なるお勉強ですね。

人生をサバイブしていく方法論に繋がって欲しいな・・・というのが、親としての最終目標ですね。

次回からは、入門者向けの勉強法とかお勧め教材を、紹介してみます。