77歳になる伯父は未婚で小学生からこの歳までずっと同じ地に住み続けています。
彼には弟がいるのですが(私にとっては叔父に当たりますが、乳児の頃養子に出されたので血は繋がっていても他人と同じようなものです)その弟が数ヶ月前に孤独死したということから、伯父も我ごとのように思ったのか人生の始末について考えるようになったようです。
伯父には両親きょうだい既に死亡していることから、近い身内は姪の私と妹と叔父の息子の甥にあたる人しかいません。
そんなわけで今後のことについて伯父の家へ赴き、話し合ってきました。
伯父とは子供の頃からお世話になった、ということは全くなく、伯父自身独身だったということもあるし、私の母とも仲が良かったわけではないということもあるのか、可愛がられたどころか疎まれた記憶しかありません。
伯父はトラックの運転手をしていて不規則な生活だったのでいつもお祖父さんの家に行っても寝ていることが多かったです。
母曰く伯父は両親(祖父母)が強く高校進学を勧めたのに勉強が嫌いで進学しなかったそうです。
母自身は進学したかったけど「女に学問は必要ない」と進学させてもらえなかったと言っていました。
なので私は伯父のことを
「勉強ができず、結婚もせず、趣味もなく、都会へ出たこともない、つまらない田舎者だ」と思っていました。
しかし最近何度か伯父と会うことになり、伯父の孤独死から自分も孤独死を恐れ姪の私に助けを求めているのかと思いきや、伯父自身社協足を運んで相談しに行ったり、人脈を使って色々調べたりしていて自分自身で考えなんとかしようとしている様子で、てっきり偏屈爺さんになっているんじゃないかと思っていたのですが
「意外と人間できているのじゃないか」
とさえ思うようになりました。
そして私が思っている以上に伯父はフットワークが軽く、県外の親戚を訪ねたり、世話を焼いたりしていたようです。
お墓参りにも行きましたが頻繁に墓参りをしている様子でお墓周りもきれいです。
そういえば年配の独身の男一人暮らしの家ってどうなんだろう…と思っていましたが、祖父母が生きていた頃と変わらず、こぎれいにしていました。
今日伯父バス停まで送ってもらいましたが、その間に色々話を聞きました。
自分が住んでいた地域の昔のこと
友達のこと
友達家の近く通ると「ここが誰々の家で〜」ガイドしてくれたり…。
意外にも伯父の友達に「こんな田舎にこんなエリートが誕生する?」という人もいたりして
母は伯父は勉強嫌いで親が進学勧めたのにしなかった、と言っていたけど
実は伯父は頭が良くて、だから進学を勧めたのかなぁと思いました。
伯父はトラックの運転手は好きでやっていたとは思うけど
大学へ進学していたらもっと違う道があったんじゃないかと思いました。
そういえばトラックの運転手って仕事中によくラジオを聴くから博識だっていう話も聞いたことがあります。
そして田舎のコミュニティというのは鬱陶しいというのもあるかもしれませんが
伯父の話聞く限り身内以上に付き合いが深くて、確かにそれが足枷となることもあるかもしれないけど、持ちつ持たれつ生活していて、SNS上のコミュニティとは全然違うなぁと思います。
SNSで何百人と「友達」がいたとしても田舎コミュニティの数十人の「友達」には敵わないでしょう。
毎日平凡だけど工夫して生活していく人間らしさみたいなものを感じましたし、今更ながら伯父のことを尊敬さえするようになりました。
SNS上だとキラキラした人がいっぱいで自分ってつまんない人間だ、って常々思ってしまいますが、人と比べるんじゃなくて自分思うように人生送れるのが一番なんだろうなーと思いました。
伯父はSNSなんて一切知らないから、見ず知らずの人と比べることをしないから、それがいいのかもしれません。
彼は長生きするかもしれません。
だってテレビでたまに見る長生きのおじいちゃんって独りきりで暮らしてて、娯楽らしい娯楽もないのにでもどこか楽しそうで…それと同じ空気をかんじるのです。