東京は池袋の光文社ビルにあるミステリー文学資料館まで、31日まで開催中の第22回日本ミステリー文学大賞受賞記念「謎は〈館〉で待っているー綾辻行人の世界展」へ。
ミステリー文学資料館の一角をパーテーションで囲ってあり、短いスペースながら綾辻行人ファン、新本格ファンなら文字通り垂涎の「追悼の島-十角館殺人事件-」の直筆原稿が!
これが「十角館の殺人」となり、新本格ミステリの歴史が始まったと思うと、ただただ感動でした。
会場内は撮影不可だったので、以下気になったものを。
他にも綾辻行人の名を若い読者に知らしめた「Another」の創作ノート、漫画「月館の殺人」のプロットやノベルティグッズ、私が大好きな「霧越邸殺人事件」の奥様・小野不由美先生による平面図や皆川博子先生からの感想の手紙、泡坂妻夫先生のサイン入りトランプ、有栖川有栖先生が鮎川哲也先生に宛てた手紙には、十角館についての好意的な感想……と、とにかく宝の山でした(笑)
個人的には横溝正史賞の審査員記念の金田一耕助像トロフィーがツボでした。本物の横溝賞のトロフィーもこんな感じなのかな?
パネル展示には有栖川有栖、法月綸太郎、麻耶雄嵩ら同時代の作家さんとの各時代の想い出や、日本推理作家協会の文士劇に出られた際、三河町の半七を演じられた写真、講談社の名編集者、故・宇山秀雄さんとのお写真も。
配られたリーフレットには、綾辻さんのインタビューや多分会場内にも展示されている、綾辻さんの年譜も載ってました。
奥様・小野不由美先生から交際時に贈られた万年筆も展示してあり作家としてだけでなく、人間としての綾辻行人先生を感じられる展示会でした。
ミステリー文学資料館。
各賞の受賞作や新旧のミステリ、SF雑誌が配架してあり自由に読めます。私が行った時には小説宝石を山積みしてあり、ノートされている方がいました。
今月末で閉館するのが、心から残念。
日本の推理小説文学の伝承の為にも、再開を願います。
あと2日の会期ですが、行ける方は是非!
余談。
私が行った時、三重県名張市のミステリイベント「なぞがたりなばり」の仕掛人・N市のAさんが!
数年振りにお会いして一言。
「エラい太ったなぁ……」
……いきなり、それですか(笑)
「ミステリーより、特撮に行ったもんな。イベントまで主催してるし」
……何で知ってるんですか(笑)
特撮とミステリじゃ、使う脳が違うんです!今でも本格ミステリは継続して読んでますよ^^;
今では日本推理協会員!とか、相変わらずのミステリ作家・北森鴻さんの研究とか、久しぶりにお会いできて嬉しい再会でした。
北森鴻さんを偲ぶ、酔鴻会がこの日に東京で開催でそれで上京されていたそうです。私はこの後のイベントと被り、行けなくて。
行けない件のお詫びもお伝えできました。