GLAY EXPO 2014 ライブビューイング・レポート/2014.9.20 | PERFECT PERSONAL WORLD

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西に東に、はてしない追っかけ日記

GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary ライブビューイング・レポート/2014.9.20 シネプレックス小倉



ずっと楽しみにしてきたGLAY EXPO 2014を、諸般の事情で諦めざるを得なくなり、本当に悔しかった。
東北へ行くのは難しいけど、20日の予定自体は空いていたので、発表されていたライブビューイングをすぐに思い出した。
福岡市内の映画館では開催されてなく、県外も含めて幾つかの会場を検討し、以前近くまで行った事がある北九州市の小倉の会場、シネプレックス小倉を選んでチケットを購入した。



当日のライブビューイング会場。

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シネプレックス小倉が入っているチャチャタウンに、過去のGLAYのツアーTシャツに身を包んだ人達を何人も見かけ、ライブビューイング参戦が初めての私は少しホッとした。

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ライブビューイング自体は初ではあるが、大阪に住んでいた頃、何回か街頭ビジョンでのGLAYのライブ中継に足を運んだ事があるので、何となくの雰囲気は予想出来た。

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映画館のロビーには、今回のグッズの一部が販売されていた。EXPOのロゴをあしらった色鮮やかなキーホルダーや、歴代のGLAY EXPOのロゴが入ったTシャツが気になったが、サイズが気になり、通販を待つ事に。ちなみに、終演後には殆ど売り切れてしまって。

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会場に入ると、普段の映画と同じくドリンクやポップコーンを持ち込んでる人も多く、普段のLIVE会場との違いをそこではっきりと意識した。
入場したのは開演の5分前、既にGLAY EXPO2014の会場・ひとめぼれスタジアムからの中継が始まっていた。LIVE会場のひとめぼれスタジアムの人達と同じく、影アナからの手拍子とカウントダウンを共有する。


そして、OPの音楽が鳴り、ひとめぼれスタジアムのアリーナ席の上にブリッジ状に架けられていた風船が、音楽に合わせてスタッフが移動させていく。色とりどりの風船が動く様子にしばし見とれていると、ステージに現れたGLAYのメンバーが映し出されて!この瞬間はひとめぼれスタジアムと同じく私も会場も大興奮に!


満面の笑顔で、天高く指差したTERUを見た瞬間、自分がどこに居るかなんて関係無くなってしまった。


1曲目は今回のEXPOのテーマソング『BLEEZE』。


私の後ろの席から「え、もう!?」と聞こえてきたが実は、私もそう思った。開演直前までのBGMが、10年前の大阪・USJでのGLAY EXPOのタイトルでもある『THE FRUSTRATED』(しかし、GLAY EXPO 2004では演奏はされなかった)だった事も合わせて、この曲の流れは偶然ではないように思う。『THE FRUSTRATED』から続いての、このEXPOのテーマソングである『BLEEZE』。このGLAY EXPO 2014は、10年前のGLAY EXPO 2004から続いている道、そういうGLAYからのメッセージであったと思う。

映画館というわけで、周りに遠慮して立ち上がらない人が殆ど。私と同じく、ライブビューイングが初めてという人も多かっただろう。それでも、ただ観ているだけではなく、会場と同じく一緒に歌うし、メンバーの言葉に反応もする。それぞれが寛いでLIVEを楽しんでいるように感じた。

2曲目の『GLOBAL COMMUNICATION』では、13年前のこの北九州でのGLAY EXPO 2001を思い出した。また、ライブビューイングやWOWOWで観ている人達への「繋がっている」というメッセージでもあったのだろう。
続く『グロリアス』。GLAYがブレイクした曲で、思い入れも深い。GLAYとの様々な思い出が頭を過った。

恐る恐る観ていた人達も、4曲目の『誘惑』からテンションが上がってきたように思う。
LIVE会場と良い意味で違うと思ったのは、LIVE会場よりも周りの人達の反応が直に伝わってくるし、聞こえてくる。それが新鮮に思えた。

5曲目の『ピーク果てしなく ソウル限りなく』では、TERUが花道からスタンド席の、本当に目の前に立って歌っていて、会場から悲鳴が起こる。あの距離は本当に2mも離れていなかったと思う。そして、TERUと客席の間にセキュリティのスタッフが居ない。
アンコールでも、ステージの後ろにある聖火台に灯をともしたメンバーが、そのまま客席の通路を通ってステージへ帰っていく。ここでも、カメラマンと足場を照らすスタッフの他にはセキュリティが居ない。
滅多にやらない事ではあるが、メンバーとファンの間に信頼関係がないと出来る事ではない。これって、本当に凄い事だと思った。この信頼関係こそ、GLAYの20年の活動の成果であると思った。


スクリーンに大きく映し出される分、LIVE会場全体の様子を俯瞰で観れたり、メンバーの表情やお客さんの様子も見えてくる。
最初と後半に少しノイズが走った他は、中継の状態は良かった。LIVEが終わって今回のEXPOの内容を振り返った時に、多くのカメラ映像から、会場の雰囲気を伝えてくれた事に本当に感謝している。LIVEビデオやフィルムコンサートと違うのは、同じ時間を共有している事だ。LIVE会場から、確かに「伝わって」いた。
またライブビューイングだからこそ、LIVE会場のモニターでは見逃すような所を集中して見れたと思う。ライブビューイングで観れて本当に良かった。


「最初のEXPO、幕張を思い出す、この青い空!」と歌われた『サバイバル』、その後奏を突き破るようにいきなり始まった『口唇』ではLIVE会場と会場の歓声が重なった。


8曲目のhideさんの『MISERY』。私、泣いてしまった。


「空の上から色々な人が、見守ってくれていると思いますが……


その中にはhideさんだけでなく佐久間さんもいる、公には佐久間正英さんの死を語る事がないGLAYのメンバーだが、きっとTERUはそう言ってくれたのだと思う。10年前のUSJで「GLAY EXPOでhideさんの『MISERY』を演る事こそ、ライフワーク」とリーダー・TAKUROが言っていたが、10年後のEXPOでもそれは継続された。


上半身が裸になったTERUの和太鼓のパフォーマンスから転じて、和太鼓チーム・閃雷とのコラボレーション、和太鼓、横笛、三味線が参加した『HIGH COMMUNICATIONS』は、メンバーがそれぞれに三味線や横笛と向かい合い、そのセッションは鳥肌が立つくらいにカッコ良かった。
閃雷に、多くのキッズ和太鼓や東北六県の祭りや舞踊が加わった、続く『I’m in Love』には、太鼓や横笛、囃子が加わった事により、元々の、どこか懐かしさを感じさせるイメージに、何処か「夏祭り」のイメージが加わったように感じた。
そして、東北でGLAY EXPOをやる意味と、東北六魂祭とGLAY EXPOのコラボレーションを物語っていたように思う。


夢を持ち続ける事への思いを伝えたくて、TERUが書き下ろしたという新曲『疾走れ!ミライ』、今回のEXPOの公約イベントの一つだったJIRO VS HISASHIの映像から、2人のWボーカル曲『BLACK MONEY』、LIVEの起爆剤『FAME IS DEAD』では、「The fame~♬」のメロディに合わせて、リーダーがギターの裏に貼った(おそらく96~97年頃の)自分の顔写真を見せて笑いを誘う。『彼女の“Modern…”』で流れがピークになった後、弦一徹ストリングスが参加しての『VERB』、ストリングスがあるからこそ、より「美しさ」が伝わる『BEAUTIFUL DREAMER』でフィニッシュ!

「あなたに会えた事~♬」からのサビからの始まりで、歓喜の悲鳴が起きた『BE WITH YOU』、ヴォーカリストとしてのTERUが圧巻だった『SAY YOUR DREAM』、ストリングスが加わる事によって、それぞれに曲の美しさ、曲の力強さが伝わったと思う。


「『SAY YOUR DREAM』は東北でやると、色々と感極まるよね」


という言葉から、TERUの感情が高ぶっている様子は伝わっていた。そこから始まった『Bible』はリーダーのギターから始まるバージョン。Aメロを歌っていく中、



ーあなたが産まれたあの日にテロが始まって あなたに何か託すように消えた命その意味はまだ雲の上ー



の部分で、TERUが感極まって詰まってしまう。涙ぐむTERUの姿に、多くの悲鳴が起こる。
多分、リーダーはTERUが落ち着くまで、長めにイントロを弾いたのだと思う。落ち着きを取り戻したTERUが、


「苦しかったよね、辛かったよね、でもこれが現実なんだよ」


「だからこそ、東北頑張ろうぜ!」


と、涙を振り切るように花道を走り出す。
曲のラストでは「本当に届いているのか!」「まだまだこんなもんじゃないだろう!」と何度もラストを繰り返して、LIVE会場を煽り、「最後は笑顔で!」と清々しく締める。



本編のラストは『生きてく強さ』。これはもう、それだけで色々な想いが伝わってきた。






アンコール前では、LIVE会場で配られた「GLAY EXPO バンド」の発光を利用し、会場全体を使った「GLAY EXPO 2014」のロゴとシンボルマークの人文字の演出が。俯瞰して観れた会場からは拍手が起こる。
アニメーションで語られた震災で壊れた聖火台、そして、メンバーの姿が映し出されて厳かな空気になる。聖火台に灯をともすメンバー。


「この聖火台の火は明日には消えてしまうかもしれないけど、きっと灯しに来ます」


「これからのGLAYの活動は東北と共にあります!」


という、リーダーの宣言には涙が出た。


「やるのは少し怖いけど、皆がいれば力強い歌になるかもしれない」


と歌われたのは、TERUも震災を思い出して、数える程しか歌ってないという『君にあえたら』。ストリングスによって、原曲よりも美しく彩られていた。スクリーンに映し出される涙ぐみながら黙々と演奏するJIROの姿に心打たれた。東北の人達はこの曲を、どう受け止めたのだろう。
続いての『HOWEVER』は、ストリングスが加わった事により、『君にあえたら』の涙を包み込んでくれるような優しさと柔らかさ、そして、曲の美しさを改めて感じた。


最後の曲は『BELOVED』。


「東北のEXPOで皆で歌おう!」とTERUが「約束」したのは、震災直後のRATWツアーの頃だったと思う。
そして、一昨年の夏の長居スタジアム。GLAY EXPO 2014の東北開催を含めた7大サプライズの発表の後、「東北に届けよう」と歌われた『BELOVED』。スクリーンの向こうのひとめぼれスタジアムで、それが実現している。
その長居スタジアムでの『BELOVED』に参加した私にとっては、感慨深い光景だった。

会場でもLIVE会場と同じく合唱し、手を左右に振る。中盤でTERUが会場に合唱を求める場面では、ストリングスの人達も左右に手を振っている。もちろん、私が居た小倉の会場、きっと他のライブビューイング会場やWOWOWで見ている人達、全てが繋がっていたと思う。


そして、エンディング。


「これから皆の所に挨拶に行きます!」と叫び、花道を進んでいくTERUとメンバー達。
「HISASHI!」「JIRO!」「TAKURO!」「TOSHI!」「SEIちゃん!」と、メンバーを紹介していく。それに合わせて、会場からもメンバー毎にエールや拍手が贈られていく。

花道の突き当たりが、そのまま移動車になっていて、会場を回っていく。メンバーがサイン入りのフリスビーを客席に投げていく。


「特別なフリスビーがあります!」


と、TERUがカメラに見せたのは、【11月29日、30日 静岡エコパアリーナ】と記されたフリスビー。


つまり、アリーナツアーの発表!


各会場の日にちが入ったフリスビーを読み上げて、客席の歓声の中へとTERUが投げ込んでいく。


そして、


「12月27日、28日、南の方ですね、マリンメッセ福岡!」


この瞬間、私も含めた小倉の会場では、この日最大の歓声と拍手が起きたと思う!


「1月31日、2月1日、(HISASHIの)誕生日の前日ですね。大阪城ホール!JIROが頑張ってくれてる場所です!」


には、個人的に福岡と同じくらいに盛り上がった!それでも、ひとめぼれスタジアムで一番盛り上がったのは、


「2月21日、22日。GLAYは再びここに帰ってきます!セキスイハイムスーパーアリーナ!隣の会場です!」


中継でも、会場の興奮がハッキリと伝わってきた!



最後は手を繋いで皆でジャンプ。スクリーンでは、ステージの上の6人とLIVE会場中が手を繋いでる。流石にライブビューイング会場では、一部の人達除いてそうはいかず、この瞬間は再びLIVE会場に居ない事が本当に悔しくて。

いつもの通り、掛け声はJIROちゃん。


「不覚にも泣いちまったぜー!!!せーの!!」


と、先程の涙を吹き飛ばすかのような、清々しい掛け声でジャンプ!!!

そして、TERUの「行ってきます!」とLIVE会場、ライブビューイング会場からの「行ってらっしゃい!」コールの応酬で、ステージを去っていくメンバー。



最後に残ったのは、いつもながらのリーダー・TAKURO。その瞬間を心に焼き付けるように、いつも以上に長く抱き締めるポーズの後、ガッツポーズでステージを去っていく。


盛大な拍手の後、「走れ!ミライ」が流れる中、花火が上がる。
最後の盛大な花火の後、中継は終了。「走れ!ミライ」と両A面になる「百花繚乱」の初公開されたPVが会場に流れて、ライブビューイングは終了。



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名残りを惜しみながら、会場を出ると「百花繚乱」のサビ部分を口ずさむ人達や、残り少ない物販に並ぶ人達の姿が、映画館を出ると、ライブビューイングの立て看板と一緒に記念撮影をしている人達の姿があった。その風景はLIVE会場と決して変わらない。

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この日、私達はひとめぼれスタジアムには居なかった。だけど、ただそれだけの事なのかもしれない。LIVE会場と同じようにライブを楽しみ、終演後はつい先程までのLIVEを惜しんだ。その本質的な部分はLIVE会場に行ったのと変わらないと思った。


そういう意味では、私もGLAY EXPO 2014に参加出来たと言って良いのだと思う。行けなかった悔しさよりも、そう思うようにしている。






SET LIST
GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary
ライブビューイング

2014.9.20 ひとめぼれスタジアム宮城

1.BLEEZE
2.GLOBAL COMMUNICATION
3グロリアス
4.誘惑
5.ピーク果てしなく ソウル限りなく
6.サバイバル
7.口唇
8.MISERY
9.HICOMMUNICATIONS
10.I’m in Love
11.疾走れ!ミライ
12.BLACK MONEY
13.FAME IS DEAD
14.彼女の“Modern…”
15.VERB
16.BEAUTIFUL DREAMER
17.BE WITH YOU
18.SAY YOUR DREAM
19.Bible
20.生きてく強さ


[ENCORE]
1.君にあえたら
2.HOWEVER
3.BELOVED



※9曲目、正しくは「HIGH COMMUNICATIONS」。

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