未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~最終話のネタバレありレビューです
泥酔した様子の水無瀬(本島純政)から突然着信を受けた蛭川(ONE N' ONLY/上村謙信)が駆け付けると、そこには酔って寝てしまった水無瀬がいた。
蛭川が声をかけると、驚いた水無瀬の目から一筋の涙が頬を流れる。
水無瀬を抱えて公園に移動し、水を飲ませながら「酒飲んだら泣くタイプ?」と蛭川が聞くと「蛭川のせい」と言った水無瀬は、空っぽになった蛭川家で見つけた"手紙"の話を切り出し、お互い離れていた間のことを語りだす。
そのまま水無瀬の家に帰った二人。
家で水無瀬が取り出したのは、あの日観られなかった蛭川の監督作『月を浮かべる』のパンフレット。
そこに掲載された蛭川のコメントを暗記するほど読み込んでいた水無瀬は、蛭川が新しい恋をしていると思い込んでいた。
そんな水無瀬に蛭川は―――。
酔って眠ってしまった水無瀬の元に駆けつける蛭川
テラスで眠ってしまった水無瀬の名前を呼ぶと、水無瀬は目覚め、涙を零す
「何で泣いてるの?」
水無瀬の髪を優しく撫でる蛭川
公園で水無瀬を休ませる蛭川
何故、蛭川がいるのかと問う水無瀬に、水無瀬が呼んだのに覚えていないのか、と言う蛭川
けれどもその声は優しい
水無瀬の頬を優しく包み、水を飲ませる蛭川
あの日、高校2年生の水無瀬は飲ませるのが下手だったと言う蛭川
水無瀬は、あの時蛭川が本気で死ぬんじゃないかと思っていたと答える
涙が零れる水無瀬に蛭川が、お酒を飲んだら泣くタイプなのかと尋ねる、さっきも泣いていた、と
蛭川のせいだと言う水無瀬に、笑う蛭川
けれども水無瀬を見つめる瞳はとても優しい
手紙を読んだと言う水無瀬に驚く蛭川
水無瀬の事が好きって書いたのに、連絡しろよと言う
「お前が連絡しないって言った」
子供みたいに蛭川を見上げる水無瀬
それは水無瀬の隣にいられる人間になって、と言いかける蛭川に、意味がわからないと駄々をこねるみたいに言う水無瀬
蛭川はごめん、と頭を下げた
けれども水無瀬は、そうやって自分が悪いみたいに言うなという
どうすれば良いんだと問う蛭川に、自分の家に帰ろうと、おぼつかない足取りで歩き出す水無瀬
蛭川は慌てて水無瀬を支えて歩き出す
アイスが食べたいと言い出した水無瀬は、いつかの2つに割れるソーダ味のアイスを齧りながら歩いている
何をしていたの?と聞く蛭川に、まっとうに生きていたと答える水無瀬
希望の大学に入って、アメリカに留学して、就活して内定も貰った、と
あの店で何をしていたのか、と改めて聞く蛭川
別に、と答えた水無瀬は急に座り込む
「ねぇ、おんぶして?歩けない」
戸惑う蛭川だが、しゃがみこんで背中を差し出す
ありがとう、とおぶわれた水無瀬がアイスを2つに割り、片方を蛭川に差し出す
「美味いだろ?」
背中の水無瀬がお前は何をしていたのかと蛭川に聞く
俺もまともに生きてたよ?
高校を卒業し、母親に大学に行きたいと相談すると、母親は喜んで背中を押してくれた
希望の大学に合格する蛭川
学科は比較芸術学科
水無瀬に電話を掛けるが、電話は通じない
雨の中、水無瀬のマンションの前で待つ蛭川
「後から引っ越したって聞いて、もう会えないんだなって、あの時やっと理解した」
せっかく、水無瀬の隣にいられる人間になれたのに
アメリカでスマホを落として、しばらく新しいものを用意しなかったという水無瀬に
映画まで撮ったのに、と零す蛭川
見れなかった蛭川の映画を見たい、という水無瀬
「えっ?なんで(映画の事を)知ってるの?」
水無瀬の新しい部屋で、自分が書いた手紙を読み、頭を抱える蛭川
「手に入らなかったもの、それでもずっと見ていたかったものを描きました」
水無瀬が映画のチラシを手に蛭川の隣に座る
やめてよ、と言う蛭川に構わず水無瀬が続ける
「確かに近かった存在を、忘れずにいられるように」
月に浮かべる、蛭川が撮った映画の題名
「今はしんどくない?寂しくない?・・・そうだと良いな」
蛭川を気遣う水無瀬に向ける、蛭川の優しい視線
「俺じゃないのがムカつくけど、蛭川が1人でしんどいよりは全然良い」という水無瀬
「キスして良い?」
「俺の事、好きなの?」
うん、と頷く蛭川に、自分も好きだと告げる水無瀬
「高校生の時も、今も・・・好き」だと
強く求めあう2人
翌朝、ベッドで隣り合う2人
1つの枕に2人で眠った夜
目を覚ました蛭川は、水無瀬に優しく触れながら
「覚えてないとかないよね?」と聞く
「覚えてるけど、現実味がない」と答える水無瀬
見つめ合う2人
「俺、水無瀬の事、大事にする」
水無瀬は蛭川の母直伝の唐揚げを振る舞う
「また本場に食べに行こう」
「実家の事、本場って呼んでるの?」
笑い合う2人
あの日見た映画をまた2人で見ている
寄り添って、ポップコーンを食べさせあいながら
手紙を書いてよ、と言う蛭川
「誕生日のやつ?」
それは口実で、何でも良いから水無瀬から手紙が貰いたかった、という蛭川
「返事は書いたよ」
書きたい事がまとまらなくて、長くなって小説のようになったという水無瀬
読ませてという蛭川に、嫌だと言う水無瀬
笑い合う2人
誕生日
蛭川の撮った映画を見ながら、水無瀬の書いた小説を読む蛭川
2人の、2人だけの日々の想い出
届かないと知っている想い
それでも、伝えたかった想い
「無理して1人になろうとするな
君はもっと、幸せになって良い」
未成年、水無瀬が書いた小説のタイトル
卒業式、スーツ姿の水無瀬の元に、花束を持った蛭川が現れる
水無瀬の書いた小説を映画にして良いかと聞く蛭川
自分の名前が出ないならば良いと答える水無瀬に、卒業したら撮れるかわからないから、在学中に撮りたいと告げる蛭川
やがて映画の上映会の日を迎える
「未成年」
映画監督・脚本家として、蛭川のクレジットが刻まれる
鳴りやまない拍手
2人で、あの頃よく来た公園にいる水無瀬と蛭川
2人の影が水面に並んで映っている
映画の感想を聞く蛭川に、ただ良かった、と言う水無瀬
「もうちょっと何かないの?」
「・・・結婚する?」
嬉しそうに微笑む蛭川が、うん、と頷き、水無瀬に手を差し出す
手を取り合う2人
「新婚旅行は、どこ行こうか?」
ヨーロッパが良いと言う水無瀬に、世界一周だと答える蛭川
「・・・船にしよう?」
長い旅にしたいから
きっとこの先も、色んな波が2人を押し流し、もしかすると引き離そうとするのだろう
でも僕たちはきっともう、再びめぐり合う方法を知っているから
最終回、すごく良かった~
なんていうか、本当に謙信君の魅力が全て詰まったような作品で
演技に少し粗削りな所があるんだけれども、そこがかえって謙信君のまっすぐで純真な魅力を最大限に発揮できているというか
ラブエアのあされおの場合、アレなシーンの時、鈴木さんには「いや断れよ」と思い、れおぴには「仕事選べるようにしてあげたい」とついつい思ってしまったのですが
こちらの2人は「あらあらまぁまぁ」程度(多分、想いが高まる過程をすごく丁寧に描いて演じているからだと思われる)
それにしてもワンエン、彼氏持ち多すぎだし、お風呂に浸けられすぎ(笑)
スタダコード、とは?果たして
彼ぴ持ちが多いからか、タイで年越しさせられとりましたがな
(まぁナオ君の場合はさらっとだけど)
謙信君、デカいくせに花火だか何だかの音にビビり散らかして尻もちつく動画が可愛いので、良かったらググってください(笑)
解約したFODの期限が今日までで、スぺエピも見れたのですが
その後の2人が少し描かれています
結婚適齢期が近づき、心がざわつく水無瀬
根本とシオリの結婚報告会の際に、カミングアウトしようとする蛭川だけれども
その場の空気を読み、誤魔化す水無瀬と、それに合わせる蛭川
その後、蛭川から真剣な想いを聞いて、再び2人で歩いて行こうと決意する水無瀬
ラブエアの風磨さんから快君へのプロポーズも素敵だったけれども、このシーンも美しかったです
スぺエピのためだけにFODに加入する意味があるくらい、求めあい、想いあう2人がたっぷりと見られますよ
少なくとも撮影期間中、純政君と謙信君が、水無瀬と蛭川として生きた事がすごくわかります
確かに同性間のカップルに子供は授かりませんが、水無瀬が書いて蛭川が映像化した「未成年」こそが
そのanswerになるのだと思います
血ではなく、水無瀬と蛭川の想いが、DNAとして、それを見た人の心の中に生き続け、後世にきっと影響を及ぼし、新しい作品が生まれるのだから
それは2人が想いあった確かな「証」なのだと思います
そしてワンエンちゃんは、ビジュアルもパフォーマンスもとてもレベルの高いグループだから
2025年は更なる飛躍を遂げて欲しいなぁ、とアメブロの片隅で勝手に祈っております
謙信君は省きます
水色のカーディガンがリーダーのハヤト君、ピンクのトップスがハピエン・ハオレン役のレイ君
オレンジのパンツがメインボーカルのテッタ君、ピンクのボトムがナオヤ君(超特急タクヤ君の実弟)
白い上着に水色のシャツが、ダンスもボーカルも上手でギターも弾けて運動神経も抜群なエイク君
最後に、誰かの心の中で笑顔の2人が、永遠に生き続けますように
2人の残した未成年が、次の美しい物語を生みますように