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プロジェクト北極星 - Project Polar Star -

北海道の地で、健康で美しいセキセイインコを繋いでいきたい

みなさま、こんにちは。

主宰・ことり暮らすのあかねです。

 

 

先日の記事でお知らせしました

わが家での「PBFD検査すり抜け」について
 

👇こちらの記事です

 

X(旧 Twitter)にて、プロジェクトメンバーのHIROさんが

更に詳しく情報を追加して、補足をしてくださいましたので、

こちらのブログでも転載させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

以下、
HIROさんのXアカウント
(@torinosewa)から転載

 

 

 

 

プロジェクト北極星内での、PBFD検査すり抜けの件について、

少し情報を追加して、補足します。
 

(主宰あかね宅にて)PBFDの無症状キャリアと推測される親鳥1羽を含むペアからは

3羽の雛が産まれました。
それぞれ6/28, 6/30, 7/2 に孵化しました。
(ペアのもう1羽は身元がしっかりとしており、検査をすり抜けたPBFDキャリアの可能性はかなり低いとみています。)

 

もう1ペア(我が家から出張した睦樹(むつき)を含む)も同じ部屋で繁殖を行っており、

4羽の雛が産まれています。(7/24, 7/26, 7/28, 7/30孵化)

7/29 に先に孵化した組の長子に脱羽症状が現れ、即日、受診と検査。
その日のうちに、後から孵化した組との隔離を行ったと聞いています。

 

おそらく先に孵化した組は、

ゼロ日齢からPBFDの原因ウィルスに接していたものと思われます。

(実は、キャリアと疑われる親鳥は雄なので、卵の段階でということは、やや考えにくいかな、と。)
長子には孵化後約1ケ月で脱羽症状が出たようですね。

 

そして、後から孵化した組では末っ子を除いて数日間、

サーコウィルスに触れていたことになります。

その後の隔離があっても、感染成立には充分な時間があったのでしょう。

(末っ子は上の兄弟姉妹からの感染かな)

 

主宰のお宅に出張し、同じ部屋で繁殖を行っていた睦樹は、

サーコウィルスに感染することなく、
陰性の検査結果とともに我が家に戻りました。
2023年夏のことですので、当時は3歳半~4歳です。
(やはり3歳を越えたセキセイの大人の免疫力はサーコごときは退ける、ということでしょう)

 

孵化したばかりの雛たちは全員、サーコウィルスに感染してしまいましたが、
これは当然の事だと思われます。
まだファブリキウス嚢が動き出していませんもの。

 

 

※ファブリキウス嚢について

 

 

鳥のB細胞が動き出すのは、孵化後約3週間以後なんですよね。 

孵化したばかりの雛は、自分の免疫力の面では、無防備だと思ってよいと思います。

 だから、親鳥がPBFDキャリアでウィルスを排出していたら、

ほぼ100%感染するんだろうと思います。

 

その一方で、
やはりセキセイは強いというか、
一般的な、長羽脱落タイプのPBFD相手だったら、成長して免疫力が向上してくれば、
しっかりと退治してしまえるんだな、と思います。
先に孵化した雛たちのうち、2番仔くんは再検査で陰転を確認し、

津軽海峡を越えて Forever Home に落ち着いていますし、

 

後から孵化した雛たちのうちの末っ子は「金太郎」と名づけられましたが、

昨年夏、我が家で検査を行い、陰転を確認しています。
その他の子たちも症状が出なくなって久しく、多分、既に陰転済でしょう。

(とはいえ、検査での陰転の確認は必要ですが)

 

興味深いことに、
ショップ出身で昨年夏に我が家に来た雛たちで、
同じプラケに居たハルクインの絃羽(いとは)とアルビノの珊瑚(こーらる)。
血液でのPBFD検査をして、絃羽は陽性。珊瑚は陰性でした。
珊瑚の陰性という結果について、獣医師の先生は「既に陰転済かも」との話でした。

 

サーコウィルスに抵抗できる免疫力って、孵化後数週間という段階でつくのでしょうか?
でも、珊瑚は当時、とりあえずファブリキウス嚢が動き始め、

成熟したB細胞を持っている日齢ではあったはずです。
(彼らはメガバクの予防的治療を行いましたが、メガバクも検出されませんでした。)

 

今回の、このPBFD検査すり抜けから始まった一連の出来事から、
私が理解したことは3つあります。

ひとつは、
「親鳥もしくは周囲で巣引きをしている鳥たちがPBFDキャリアである場合、
そこに孵化してきた雛のPBFD感染率は否応なしに極めて高くなるだろう」
ということ。

 

孵化したばかりの雛は免疫力ヨワヨワなので、 

どれだけ強い素質を持った子だったとしても、 

ゼロ日齢からサーコウィルスを退けるのは無理だろうってことですね。

 この雛の免疫力の弱さを見れば、

 繁殖場からは極力、病原菌を排除しなければならないのだと思います。

 

ふたつめ。
「ゼロ日齢からウィルスに感染したセキセイでも、成長すればサーコウィルスを撃退できる」
ということ。
(タチの悪いタイプのサーコもいると聞きますし、すべての鳥に100%例外なくあてはまることではないと思います)
やっぱりセキセイはしぶといですね。

 

だから、脱羽症状が出たセキセイを抱える人も諦めないでほしい。

PBFDの雛を捨てないでほしい。

治る可能性、高いから。
「不治の病」とか、真実じゃあないから。

(日々、TLに登場する迷子鳥の話。
PBFDで捨てられたと思しき子たちの話、twitter上で2度見たことがあります。)

 

(そして、これはまだ確信があるわけではないけれど……
脱羽症状が出た子はゼロ日齢からの感染で、

無症状の子はある程度日齢を重ねて多少の免疫力を持ってからの感染じゃないかな、

と疑っています)。

 

3つめ。
「それでも、PBFDは根絶を目指すべきだ」
ということ。

 

セキセイにとっては、感染してもたいした症状がなく、

おとなになれば治ると見込めると言えるPBFD。

でも、PBFDは、この病気それ自体も決して軽く見れないものですが、

何より恐ろしいのは免疫抑制を起こして、

他の病気を感染しやすくすることだと思うんですよね。

 

プロジェクト北極星主宰のもとでの巣引きで、

PBFDの検査すり抜けが起き、感染拡大が起きてしまっても、

雛たちがその後、陰転したor陰転が見込まれているほどに元気に育てたのは、

他のほとんどすべての病気をあらかじめ排除していたからだと思っています。

 

サーコウィルス感染は免疫力を下げ、複数の病気に感染しやすくしてしまう。
他の病原菌をあらかじめ退けてあったからこそ、

雛たちはサーコウィルスとの一騎打ちをすることが出来て、

打ち勝つことができたんじゃないかな。

 

4つめ。
「小鳥に対する感染症の蔓延を減らす、シンプルなひとつの方法は、
挿し餌雛の取引をやめることだ」
ということ。(理解したこと、4つでしたな)

 

 

 

👆こちら、挿し餌雛の移動や売買を禁じる法律を持つカリフォルニア州での話です。

私が知る限り、世界中で、
飼い鳥の挿し餌雛の売買が禁じられているのはカリフォルニア州だけです。

 

カリフォルニア州の鳥専門病院の獣医の見解では、

 この法律の施行後に、病院で治療を受けなければならない雛の数は、

2016年時点で95%減少したとのこと。 

2021年時点で改訂された文章では、98%減少した、とのことでした。

 

参照記事:

 

 

そりゃあ、そうですよね。

 ファブリキウス嚢が機能し始め、成熟したB細胞が動き出すようになるのが孵化後3週間。

 挿し餌雛の頃は、まだB細胞が活動し始めていないか、 活動し始めたばかりなんです。 

挿し餌雛の免疫力は、すごく弱い。

 

独り立ちして飛び回れる頃まで待ってから売買がされるようになれば……

 雛たちは、ある程度成長した免疫力を持った状態になる。

 病気で病院のお世話になる雛の数は減るに決まっています。

減るどころか、カリフォルニアでは病気の雛はほとんどいなくなったのですよ。

 

巣立ち前の挿し餌雛が出荷され、売買されるという、

現在の大規模繁殖場による小鳥の流通システムが変わらない限り、

小鳥の感染症の蔓延はおさまるどころか、拡大するばかりだろうと思います。

 

大規模繁殖場のセキセイ雛が孵化後3週ぐらいでショップに出されてしまう理由も、
私は推測出来ているつもりだけれど、それについてはまた後日。

 

 

 

 

以上、転載させていただきました

 

 

 

 

 

HIROさん、補足いただきありがとうございました!

 

みなさまにも、より詳しく

今回の件の状況や、現在の日本の飼い鳥にまつわる事柄について

深く知っていただけたのではないかと思います。

 

健康で美しいセキセイインコが、日本から居なくなりませんように。

健康で美しいセキセイインコを、しっかりと未来に繋いでいけますように。

 

プロジェクト北極星の私たちは、それを願い、

微力ながらも、進んでいきたいと思います。

 

 

 

 

PBFD症状が最初に出た3羽きょうだい
画像は発覚直前のものです(2023年7月)
サーコウィルスに負けず

このあとも元気に育ってくれました

 

 

 

(あかね 記)