泣いてる子どもって、上を向かせると泣き止むんですよ。
あ…、これ赤ん坊じゃムリですよ…。
ある程度感情をきちんと表現できるような年齢の子供には、けっこう効果的です。
何でこうなるかというと、
身体と感情はつながってるから
なんですね。
感情が動くと、身体表現や生理機能は変化します。
最も端的なのは“表情”ですね。
悲しいことがあると悲しい顔になりますし、楽しいことがあると楽しげな顔になります。
感情…つまり内面のイメージが、表に現れた状態です。
では、この逆はどうかということになるんですが、逆もそうなんです。
身体表現や生理機能を変えると、感情にも影響を及ぼすんです。
ちょっと試してもらいたいんですが、何も考えないようにして、表情を消して、顔を伏せて、肩を落として、目の焦点を合わせずに5分間そのままの状態でいてみてください。
たぶんムリです。
2~3分は何とかできるかもしれません。
でもそれ以上は感情を保てません。
だんだんと暗澹たる気持ちになってしまいます。
「何も考えないようにして、表情を消して、顔を伏せて、肩を落として、目の焦点を合わせない」身体の状態ってどういう感情のときに起きます?
ヒドく落ち込んだときですよね。
だから、身体でそれを先に表現しちゃうとね、それに感情の方が引っ張られちゃうんです。
よくスポーツの試合なんかでね、負けたチームの監督が選手に
「胸を張れ、前を向け!」
とか言ったりしますよね。
胸を張って前を向いた身体の状態を先に作ることで、負けたことによる負のイメージを払拭して、さらに前向きにな気分、前向きな感情にしようとしてるんです。
まぁ、分かってやってるのかどうかは分かりませんが…。
冒頭の“泣いてる子ども”に関しても似たようなもんなんです。
その子を“泣かせている”感情が作り出している“泣いている身体状態”を別の身体表現に変えることで、泣かせている感情から別の感情へ変化させるんですね。
だから泣き止むんです。
なので感情がまだ未発達な赤ん坊には、この方法は通用しないんです。
で、これっていろんな場面で応用できるんです。
何かをしようとする前に、もうすでにそれをやり遂げた、しかも上手くいった、という“身体の状態”を先に作っちゃうんです。
僕のクライアントの中には、合コンの前に起きに入れのお笑いの動画を見て、“死ぬほど笑って”から合コンに臨む人がいます。
そうするとかなりの高確率でお気に入りの相手の連絡先をゲットできるそうですし、それができなくとも、「あの人がいると場が盛り上がるから」ということで、女性陣の方から“ご指名”がかかることもあるんだそうです。
あと、「人前で話すときに緊張してしまって言葉が出ない」という人に、
「最初の『皆さんこんにちは!』を胸を張って、自分史上最高の笑顔で、今まで出したことのないような大声で言ってみてください」
というアドバイスをしたことがあります。
で、実行したその人はどうなったかというと、話し終えた後万雷の拍手を受けたそうです。
「今まで人前で話して、あんなに上手く話せたこともなかったし、あんなに大きな拍手をもらったこともなかった」
と言っていました。
成功法則の本やセミナーなんかでね
「すでに成功したかの如く振る舞いなさい」
ってよく言われると思うんです。
でもね、実際成功したことがない人なんかは、どうやって振る舞っていいか分からないんですね。
で、そういう時にこの方法を応用するんですよ。
振る舞い方は分かんないけど、たぶん成功した人ってこんな感じなんじゃないか?…というぐらいでいいんで身体の状態を作っちゃうんです。
胸は当然張ってるよな…、目線は下がってはいないよな…、声は…、話し方は…、身振り手振りは…
こんな感じ身体から作っていっちゃうんです。
イメージってコントロールしにくいけど、身体はコントロールしやすいですからね。
身体から作っていく方が簡単なんですよ。
上手くやりたければ、結果を求めるのなら、まず“身体づくり”
これはけっこう効果ありです。
