続きです。

ここ1カ月位は、発病以来一番穏やかだったかもしれません。
転校した通信制高校へも単位の為に何時間か、一人で通うこともできました。

進学したいと、オープンキャンパスに出向いたり、バンドのライブも知り合った友達と出掛けたり。
一進一退、波はありますが、少しずつ前へ進んでいけているのでは、と、思いました。

その日は夕方にバンドで知り合った人たちと、CDを買いに行きました。
夜遅くなる訳ではないし、本人も「一人で行くから付いて来ないで。」と私の付き添いを断りました。

街まで電車で1時間前後かかるので、いつも往復は一緒。現地では、娘は仲間と共に過ごす。のが通常です。
最近は、少しずつ私への依存を減らす意味もあり、行きは一人で行き、お迎えに街まで行くことも時々しています。

今回心配でしたが、一人で行かせました。

目的地に到着した時、待ち合わせた人と合流した時、帰りの電車に乗る時、最低この三回は連絡する約束です。

帰りの電車に乗った迄は順調でした。
ところが、電車に乗って30分程経過した辺りから、ラインで送られてくるメッセージがおかしくなってきました。

「こわい」「でんしゃがはやくてこわい」「おとがする」「いやだ」「たすけて」

全部ひらがな。
私からのメッセージには答えない。
その後、ばったりとラインが来なくなる。

私は不安で仕方ない。

約束どおり、改札の横で待つ。
電車が到着しているはずなのに、なかなか娘が来ない。

5分後、やっと歩いている感じの娘を発見。
改札から出ると、怯えている。
私の手をはなさない。
「怖い。」
帰り道、だまったまま。
涙をポロポロ。

やはりまだまだ。