観光も終わっていよいよ仏像界に戻るって時だ
派遣のヨコヤマくんは昔からまぁの知り合いで
本当にまぁのことを心配していたらしいけど
ここぞとばかりにまぁに抱きつく姿に
オレはイライラを隠せず
サクライさんに至っては
人目もはばからずまぁを抱き寄せると
思い余ったいきなりな告白をしてくるわで
早いとこ撤収だ
仏像界にもどったオレらを待ち受けていたのは
まぁが「阿」の念で吹っ飛ばした結界のドアの
ケタハズレに法外な請求書
自分にも責任の一旦があるからと
大野さんが仏像界のお偉いさん方に掛け合って
オレたちは大野さんの店の2階に住み込み
週末だけ店で働くことになったが
店内手前を人間用
裏部屋を仏像用に
分けたカフェは好評で
サクライさんもすっかり常連
オレたちがカフェ勤務の間は
派遣のヨコヤマくんと
カフェに集うシルバー仏像さんたちが
交代で山門を守ってくれるので
ありがたいことにドアの修理代も
順調に稼ぐことができた
『まぁ像をちゃんと守っていくには
守りに入っているだけではダメですよ』
日光さまがサッカーの解説員のように
語気強めに云ったのを思い出す
オレたちは小さな山門を護る金剛力士の仏像
幼馴染のまぁとは「阿吽像」と呼ばれている
二体で一対
ずっと一緒にいるんだ
そして
いつか
雲にのるんだ
おしまい
読んでいただき本当にありがとうございました
後書き書きます〜〜
(≧∀≦)/











