先日、久しぶりに「ナンパ」というものをされる機会に恵まれた。もちろん、ご存じの通り私がナンパをされることなんて稀中の稀、東海大地震が来る、来る、言われていたのに全然こない、むしろ東海ではなく東北で大地震がおきてしまったやん、っていうレベルでない。悲し



ただ、これまで私がナンパをされた場所ってなんだかちょっとずれているような気がするんだよね。まあ私がずれてるからか




先日は、ブックオフだった。


私は友達と二人でミーハー感を出しながら、「おすすめ本」コーナーで盛り上がっていた。




「え、この本が108円、こりゃ買うわ。」

「人は見た眼が9割…」



店内の様子など全く気にも留めず、むしろ互いへの意識もなく、私も友達も思うがままに本を見漁っていた。



すると、後方から「本お好きなんですか。」



色白で学生風の、どちらかと言われてみればさわやか系の男性が私たちの前に現れた。



意識は完全に本に行っていたため驚く二人。

しかし構わず話しかけ続ける男性くん。



「本っていいですよね。本好きに悪い人はいないっていうか。」

そーなんや、それは良い事を聞いた。


「僕も昔から本が好きで、小学校くらいから年間百冊は読んでるんで、もうこんな分厚い眼鏡をはめなきゃいけなくなっちゃって。」

いや誰が私も昔から本が好きって言った。そして自己アピールすごいな見習うよ。



「だいたいの本を読んだので何でもわかりますよ。」

そりゃすごいな、これくらいわかりやすい嘘って私大好きだよ。


「高校生ですか?」

え、わたしら高校生でもいけちゃうの?(爆笑)


適当に男性くんとやり取りしながらも私と友人は思い返したかのようにお互いに意識を向け、軽度の本漁りを再開する。




友人「私やっぱりこういう本が読みたくなるんだよね~(経済かなんかの本を手に取る)。」

男性くん「へ~難しい本がお好きなんですね、確かにお二人とも頭よさそうですもんね。学生ですか?」

私・友人(いやさっき高校生ですかって聞いたやん…www)




私「わたしこの「間抜けの構造」買う!」

友人「あ~いいやん。」

私「「人は見た眼が9割」も気になるんだけどね。」

男性くん「あ~たしかに人は見た眼が9割って納得ですよね。現に僕もお姉さんたちが見た目よくなかったら話しかけなかったし。」

機嫌がよくなる私、眉間にしわのよる友人。




友人「この本も気になる。」

私「読んでから要約して私に教えてよ。」

男性くん「あ~要約ね~、じゃあお姉さん、僕この本読んだことあるんで要約してメールで送ります。アドレスとかいいですか?」

私・友人「(笑)」

男性くん「あ、ラインでもいいですよ、ラインもってます?あ、もしかしてこういうのダメな感じですかね。」

私「いやダメじゃないけど…(笑)」

男性くん「だめですか、じゃあ僕行きますね。では。」




男性くんは今までの濃い絡みを忘れさせるかの如くさわやかに去っていった。





ブックオフでのナンパ(果たしてこれはナンパなのであるかもよくわからないけど)だからか知らないが、何かものがあった時に、それと自分のしたい行動に結び付ける力がすごいと思った。語彙力・会話力・決断力、いろんな所で優れてたなあ、としみじみしながらも面白かった。あ、別に心惹かれてなんかいないけど。


でも、「本っていいですよね。たとえばこの○○さんと僕が話したいと思っても、話す機会なんて絶対ないじゃないですか。でもこの本を読めば○○さんの考えがほんの数時間でわかってしまうんですよ。」という彼の言葉は、私もよく思ってたことだから、なんか嬉しかった。私が何かに悩んでも、絶対先人がどこかで悩んでいてくれる。それを、本を通して教えてくれる、だから私って一人じゃないんだな~なんて思ってた事を思い出した。ちょっと男性君と話してみたいな、って思ったことは友達も知らない。