私が住んでいる地域の市民センター的なところで月イチで過去の映画が上映されているらしいと知ったのは11月の上旬。
併設されている図書館からリクエストした本が入荷されたとの連絡を受けて、「なんて素敵なシステムかよ図書館!」と、ホクホクしながら受け取りに行った時だった。
図書館に掲示されているポスターによると、翌週土曜の昼下がりに視聴覚室で上映されるのは「トーベ」
「トーベ・ヤンソンの半生と知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く情熱の物語」とある。
そう言えば何年か前に公開されてたかも?
ちょっと興味あったのにスルーしてたかも?
てな訳で観に行ってみた。おらが村の公民館へ。
感想はstand.fmでも話したのだが、ついでにみんな大好きナオキマンのオンラインサロンでの対談動画についてもうっかり喋ってしまったので、youtubeに一般公開されるまではURL限定公開にしてある。意外と律儀。
私はすぐ有名人のホロスコープを見るという癖があり、御多分に洩れずトーベ・ヤンソンの出生図も見た。
彼女は1914年8月9日ヘルシンキ生まれの獅子座さんだ。生まれた時間が分からないのでアセンダントとハウスを知ることは出来ない。これがいつも悔しいところなのだが、とりあえず獅子座の部屋を1ハウスとして考える。
「I create」のスローガンと太陽を支配星に持つ火のエレメントの獅子座さんな上に、月は霊的な8つ目の部屋でこれまたスピリチュアルな水のエレメントの魚座。
もうこの時点でエキセントリックなアーティストの香りがぷんぷんする。
そして言葉を司る水星とファンタジスタ海王星が太陽の1つ前・蟹座の部屋でgo go 合。
1つ前って、要は12ハウス。
って事はファンタジスタ海王星も元気いっぱいか。
ムーミン谷のトフスランとビフスランに「あべものが、たるよ(たべものが あるよ)」などという不思議な言葉を喋らせたりするのは、この合のせいなのかい?
などと、勝手に当たりをつけて1人で興奮する。
注文すべきところは他にも。
獅子座から見てパートナーを表す7つ目の部屋・水瓶座に天王星と木星。
天才的な革命児様♪
と思わずYOASOBI風に歌い出したくもなる配置だ。天王星もガメHomeでギャン暴れする気マンマン…。
当時のフィンランドにおいては同性愛は精神疾患であると同時に犯罪とされていた。
そんな時代にお金持ち階級の舞台演出家の女性と恋に落ち、そこからトーベの人生は大きく舵を切ることになる。
って、お相手が常識の斜め上!(天王星)
そしてそれを契機に大ジャンプ!(木星)
しかし、乙女座の部屋で火星と金星もgo!しているせいか電撃的にフォーリンラブはしたものの、そのパートナーは更に上を行く奔放な女性だったので、一途なトーベは結構キツい目に遭っていた。
とは言いつつも、既婚男性である元々の恋人に「私のオトコはあなただけ、私のオンナはヴィヴィカだけよ」って真顔で宣言している時点でトーベ自身も当時にしては相当ぶっ飛んでいるのだが。
そしてその台詞が劇中でいちばん私の心に残った言葉だ。
世間や法律がどうであろうとも自分にもパートナーにも嘘を吐かない強さとある意味での残酷さ。自分が同じ立場だったらどうだろうかと。
いや考えたくないわ、そんなしんどい人生。
立ち向かうものがデカ過ぎる。
トーベが描いたムーミン谷の風景やキャラクター達は日本のアニメでお馴染みの「ねぇムーミン♪こっち向いて♪」の明るいイメージとは少しばかり違っている。原作のムーミン谷にはフィンランドの暗く長い冬の夜に淡々と、しかししっかりと向き合って暮らしてきた重みのようなものが漂っているのだ。
そしてそこには美術界の昔ながらの体制や有名な彫刻家だった偉大な父親との確執による憂鬱も含まれているのかも知れない。
誇り高き獅子座さんにとって、恐らく人生最初の師匠であり一番身近な人である父親に自分のクリエイティビティを否定され続けるのはどんな生活だったか。
魚座の柔らかな心もきっと月の満ち欠けと共に半月ごとにかき乱されていたに違いない。
劇中のトーベの台詞とは別に理由も分からず心が震えたシーンがあった。
脈絡もなく、トーベがたった1人で冬の海を泳いでいた。
静かに。しかし何かと闘っているように。
私も泣いたよね、そこで。
以前、初冬のフィンランドに一緒に行った友人が到着2日目にして早速夜の長さにメンタルをやられそうになり、「私もう帰りたい。この国には愛する人と一緒じゃないと住めない!」などと謎の泣き言を言い出したのもあながち不自然なことでもなく、リアルな人肌のぬくもりや暖炉で燃える火や蝋燭の灯りの優しさなんかに包まれていないと本当に厳しい気候なのだ。(あ、でも暑がりさんにはちょうど良いのかも?)
日用品のデザインがいちいち可愛らしいのも、家で過ごす時間をどれだけ楽しいものにするかという工夫の表れなのだろうと思う。
そして私が出会ったフィンランドの人達はもれなく全員が温かく親切だった。そしてちょっぴりシャイ。そんなところも大好きになった。
と、映画の感想から始まり最後はフィンランド旅を思い出して次はクリスマスシーズンに行ってみたいというところに帰着するが、単なる私の日記もここら辺で筆を置きたいと思う。