こんにちは、藤澤です!

今日のテーマは関節リウマチです!

関節リウマチとは、なんらかの自己免疫機能の異常によって起こる骨が崩れていってしまう特徴がある関節炎です。
初めは、朝起きた時の指先の強張りやむくみを感じます。左右に均等に症状が出るのが特徴です。

症状は4段階あって
①炎症を起こして関節内の水分量が増えて膨らみ、浮腫や痛みを感じる。

②炎症細胞から出るサイトカイン(炎症を広げるガソリンのような物質)によって骨が破壊され始める。またタンパク質分解酵素によって軟骨も破壊される。

③骨と骨の間の組織が減って、更に骨の破壊が進む。ただし、まだ関節は動かせる。

④関節が破壊され尽くし、骨と骨の境目がなくなってしまう。骨が変形し痛みを伴い関節が動かせなくなる。

関節内だけでもこの様に滑膜(骨と骨がスムーズに動くためのクッション)の中が炎症し始め、炎症が続く事で骨が破壊されますが、関節だけでなく全身に症状が出る病気でもあります。

発症する原因はまだはっきり特定されていませんが、ヒト白血球抗原HLA-DR多型という遺伝子と、細菌、ウィルス感染、喫煙、歯周病などの環境因子が関係していると考えられています。

遺伝的要素と環境要素が合わさって、T細胞(敵をやっつける免疫細胞)などが活性化され過ぎて自分の健康な細胞を攻撃して関節の滑膜に炎症が起きます。

リウマチの骨破壊は発症してから2年以内に急速に進行するんですが、壊れてしまった骨は戻せないので早期の治療が重要になってきます。

ただし、へバーデン結節の記事でも書いたとおり、他の自己免疫疾患でも関節炎が起きるので、本当にリウマチなのかをしっかり確定した上で治療する事が大切になってきます。
https://ameblo.jp/pppp2250/entry-12610383863.html

そして、今までは1978年にアメリカリウマチ協会によって作られた基準によって診断していましたが、初期の症状が当てはまらない事が多く、早期診断が難しいため、2010年に新たに米国リウマチ学会・欧州リウマチ学会の共同で基準を策定しました。
現在はこの基準に沿って診断が下されています。

2010ACR/EULAR関節リウマチ分類基準

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リウマチの診断と治療法は?

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まず初めに、問診・視診・触診、レントゲン、血液検査、関節エコー、MRIなどを行います。


そして、異常に反応してしまっている炎症のもとになるTNF―αIL―6と呼ばれるサイトカインの働きを抑える薬を投与します。


今までの関節リウマチの治療は、痛み止めやステロイドなどで痛みや炎症を抑えて少しでも手を動かせることで生活のしやすさを維持しようとする対症療法しかなく、関節破壊の進行を遅らせることしかできませんでした。

しかし、抗リウマチ薬のメトトレキサートと※生物学的製剤を使うことで、炎症細胞のサイトカイン自体の働きを抑えたり、防いだりする事が出来るようになったので、ほとんど治ったような状態にまで治す事ができるようになってきました。

ちなみに、生物学的製剤とは、化学物質だけから作られる薬と違い、生物が造り出した物質(例えばホルモン)などをもとに作られた薬の事です。

ただし、この生物学的製剤を使うと、あまりかからない種類の肺炎や結核にかかりやすくなるという副作用が知られています。

生物学的製剤と同時に抗結核薬を飲む事で、結核にかかる患者数は激減しましたが、肺炎にかかる人の数はあまり変わらないようなので、常に主治医の先生と連絡を取れるようにしておくと良いと思います。

そして、この生物学的製剤は開発にお金がかかっていて、保険適応でも年間50万円程かかります。
なので、薬が効く事がわかっていても経済的にその薬を使う事が出来ずに悪化していくという経済格差も出ています。

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関節以外の症状

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関節以外の症状も紹介しておくと、


眼  強膜炎、上強膜炎、乾燥性角結膜炎など

皮膚 皮下結節(リウマトイド結節)、壊疽性膿皮症(はいそせいのうひしょう)など

呼吸器 間質性肺炎、胸膜炎、肺繊維症

心臓 心筋炎、心外膜炎

腎臓 腸間膜動脈血栓症

神経 手根管症候群、多発性単神経炎

慢性的に続く炎症のため、微熱、全身のだるさ、疲れやすさ、貧血、食欲低下、体重減少などがある。



温泉などにもリウマチに効くという物があったりしますが、昔に比べて治る病気になってきているようです。



では!