こんにちは、藤澤です!


今日のテーマは
あなたは何型?血液型の話!です!


血液型があるということが発見されたのは意外と最近の話なんです。


血液型は1900年にオーストラリアのカール・ラントシュタイナー医師が実験により発見しました。


それまでも、1628年にイギリスのウィリアム・ハーヴェイ医学博士が血液循環説を唱えてから、輸血による治療は行われていました。

血液循環説発表のすぐ後に最初の輸血治療が行われました。

ルイ14世の主治医だったジャン・バティスト・ドニ医師が貧血の青年に子羊の血液(約225㎖)を輸血し、その後とても具合が良くなったのですが、輸血を続けたところその青年は亡くなってしまいました。

ドニ医師は裁判にかけられ無罪になったものの、輸血は危険だという考えが広まり、一時期は行われなくなりました。


1818年になり、イギリスの産婦人科のジェームズ・ブランデル医師が、出産での出血で瀕死だった妊婦に輸血をして成功します。
この成功が世界中に広まりました。

でも、そのあとも輸血治療を受けた人の死亡事故が後を絶たず、1901年に先程のカール・ラントシュタイナー医師がABO式血液型を発表するまで、それは続いてしまいました。


つまりそれまでは、人の血液がそれぞれ違う型がある事が知られていませんでした。


ラントシュタイナー医師は、ある人の血清に違う人の赤血球を混ぜると、お互いの赤血球同士がくっついてしまうパターンとくっつかないパターンがある事を発見しました。


献血をする時などに血液型を聞かれるのは、違う型に輸血されてしまうと、赤血球通しがくっついて血が詰まってしまうからなんですね。


血液は赤血球や、血漿(けっしょう)、白血球、血小板などで出来ています。





そして、その血液の中でも上の図で丸いのが赤血球だとします。

その中の赤血球の膜の表面には、遺伝で決められた凸パターンがあり、血漿の中にはこれも遺伝で決められた凹があります。

そして、この遺伝で決められた凸凹の違いを血液型と言います。

この血液型が違う人どうしで混ぜると、互いに異物と認識して捕まえて丸めようとします。
これを凝集(ぎょうしゅう)と言います。

また、逆に輸血された赤血球自体が壊れてしまうと、赤血球の成分のヘモグロビンがたくさん腎臓に送られて詰まってしまい腎不全を起こしたりします。

これを拒絶反応(きょぜつはんのう)と言います。


とにかく、体に入っちゃいけない物!として壊されたり、まとめられて外追い出されたりしちゃいます。



━━━━━━━━━━━━━━━━

そもそも、なんで凸凹が必要なの?

━━━━━━━━━━━━━━━━


分かりやすく凸凹と言っていますが、

言葉で言うと結構分かりづらいけど、頑張って書いてみます。

まず凸とは、凝集原(ぎょうしゅう げん)です。
凝集原とは、普通の免疫機能にもある抗原とほとんど同じもので、抗体をつくる免疫反応を起こす外敵の事です。

抗体とは、外から異物が入ってきた時に、将来コイツと同じ異物が入ってきたらこれで倒してやる!という事前に用意しておくバリアの事です。

だから抗体が出来ている人は、いつものインフルエンザにかからないですよね?

それは前にかかった時に、インフルエンザ用のバリアを体が作っておいたので、今回はかからなかったんです。


こう書くと、血液型を決めてる凝集原って抗原(外敵)とほぼ同じって事は外敵なの?って思いますよね?


普通の免疫機能の時は、悪い奴が入ってきてから、そいつ専用のバリアを作ります。

でも、血液の場合はそこが特殊で、

A型の人はA型の武器凸とB型用のバリア凹、
B型はB型の武器凸とA型用のバリア凹、
AB型は両方の形の武器凸凸(両方の型のバリア無し)、
O型は(両方の武器は無し)両方の用のバリア凹凹

を生まれた時からすでに持っています。


血液が敵に出会う前にすでに、武器とバリアを持っている理由は、腸内細菌や、生まれてすぐに食べる物に、A型とB型に似ている外敵凸がいるので、それのバリアを超特急でつくるためじゃないかと言われています。

生まれてすぐにバリアがなかったら外敵に倒されちゃいますもんね。


そして、この凸凹は「メンデルの遺伝の法則」によってどの血液型になるかの確率が変わってきます。



昔は、AB型はどっちのバリアも無いし、O型はどっちの武器もないから誰に血をあげても大丈夫!

って思われていたんですけど、凸凹以外の原因でも血が固まってしまう事が分かってからは、緊急時以外は必ず事前に固まらないか検査をしてから輸血するように変わりました。


ちなみにRH式の血液型の判別法もあって、

人間の赤血球に共通する凸があってこれをRh因子と呼んでいて、この凸がある人の血液型をRh+(凸あるよ!)ない人の血液型をRh-(凸ないよ!)と区別しています。


もともと存在しているABO式の凸凹とは違い、Rh因子の凹は、Rh+(凸あるよ!)の人から、Rh-(凸ないよ!)の人に輸血される時に初めて作られます。


私はRh+のO型なので、A型B型用の凸はないけど、両方用のバリア凹は持っていて、Rh因子もあるよ!

って言う血液型って事ですね。


皆さんも自分の血液型がどう言う型をしているのか、是非考えてみてくださいね!


では!