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5. 「今を生きる」彼女と、空腹の限界
ようやくホテルに滑り込んだとき、僕の胃袋は限界を迎えていた。
バスターミナルで「何か食べておこう」と提案したとき、
Mは「お腹空いてないもん」と一蹴した。
フィリピン人の、この「今この瞬間」の感情に忠実な国民性には
時々振り回される。
時刻は正午。チェックインにはまだ早い。
「部屋を用意するまで、少しお待ちください」
スタッフの言葉を聞き終える前に、僕らは吸い込まれるように
ホテルのレストランへ向かった。
6. ライス3杯の幸福論
注文したのは、
彼女の大好物「シニガン・バブイ(豚肉の酸っぱいスープ)」と、
僕の好物「シシグ」。そしてライスを3つ。
「……3つ?」
「そう、私が2つ食べるナ!」
彼女は事もなげに言った。
フィリピン人が白米好きなのは知っていたが、
彼女の白米愛は別格だ。
「もう一品頼んだら?」と聞いても、
「ダメ、ここ高いもん」と首を振る。
かつて出会った、食べきれないほどの料理を並べて
テーブルを埋め尽くした女の子たちとは、何かが違う。
「私はシニガンとライスがあれば幸せなのよ」
その潔い言葉に、少しだけ心が軽くなるのを感じた。
料理を待つ間、ようやく周囲を見渡す余裕が生まれた。
風に揺れる椰子の木。
その向こうにはどこまでも続く白い砂浜と、
吸い込まれるような青い水平線。
「……来て良かった」
過酷な移動の記憶が、潮風とともに消えていく。
7. 「人生初」の贈り物
食後の「眠い」というお決まりのセリフを経て、13時。
少し早めに案内されたのは、海を一望できる「Sea View」
の部屋だった。
旅の疲れか、それともリゾートの解放感か。
部屋に入るなり彼女を抱き寄せようとしたが、見事に拒絶された。
「あとで、あとで!今は眠い!」
……それもそうだ。
僕は苦笑いしながら荷解きをし、日本から用意してきた
プレゼントを取り出した。今回の旅のために選んだビキニだ。
「キャー!!! I'm Shy!!!」
それを見た瞬間、彼女は顔を真っ赤にして叫んだ。
ハイウエストで露出も控えめ。決してセクシーすぎるとは
思えないデザイン。
なのに、彼女は本気で恥ずかしがっている。
聞けば、彼女にとってこれが「人生初のビキニ」だという。
これまではTシャツにサイクリングパンツで水に入るのが
当たり前だったのだ。
下着姿で外に出るような抵抗感があるのかもしれない。
「そんなこともあろうかと」
用意しておいたビーチニットを差し出すと、彼女は少し
安心したように、けれど嬉しそうに微笑んだ。
8. 真っ白な砂浜へ
午後2時。
「とにかくビーチに出てみようよ」
「Yes!」
恥ずかしがりながらも、新しい水着を着た自分を鏡で何度も
チェックしていた彼女。
僕らは手を繋ぎ、真っ白な砂浜へと降り立った。
太陽の光を跳ね返す砂の熱さと、隣にいる彼女の体温。
バタンガスの長い一日は、ここからようやく本当の始まりを
告げようとしていた。

