真夏のビーチボーイズ 02
Good Vibrations / The Beach Boys
(アメリカ)
シングル Good Vibrations
リリース 1966年
※ このGood Vibrations、とくに好きというわけではないんだけど
ビーチボーイズを語るときに
この曲を外すことはできませんので……
この曲はビーチボーイズの代表曲のひとつ、というよりも
POPSの歴史上、もっとも重要な位置を占めるエポックとなる
曲でもあります。
途方もない労力と時間と予算が費やされた
90時間に及ぶ録音テープは、最終的に3分30秒に凝縮されて
なんと8か月の歳月をかけて完成。
微細な断片『モジュール』を各々数十回も重ねて
ダビングされたボーカル・楽器もテンポも印象も異なる
六つのパートが複雑に絡み合い、
全体がリアルと幻想の中間で浮遊しているような
不思議な音世界が展開されて行きます。
さらに深いエコーの奥で漂うE・オルガンやエレクトロ・テルミンを
初めとするボーカルや楽器のせめぎあいと対比は、
プログレッシブのさきがけと呼ぶにふさわしい内容となっています。
この曲は、信奉するスペクター・サウンドに対する
『ビーチボーイズとしての回答はこれだ!』という
挑戦状のようなものでしょうか。
ブライアン・ウィルソンの決意と執念を感じさせます。