荒城の月 / 秋川雅史
〈『固ヨリ戦局ハ我ニ利アラズ』 01〉
アナグマ 「先月、あのスウェーデンの漢メタル Sabatonが、
ニューアルバムをリリースしました」
イタチ 「アルバムタイトルは、The Last Stand」
モモンガ「今回も『戦い』がテーマ、そして取り上げているのは
歴史上エポックとなった世界の有名な戦いばかり」
アナグマ 「そのなかに一曲、日本での戦争を取り上げた曲があります」
モモンガ「曲は、SHIROYAMA」
イタチ「なんと西南戦争での西郷隆盛の最後の戦闘を
歌にしてるんだよ」
アナグマ 「これはショックだった。日本人でも
ほとんど知らない戦争を、スウェーデンのメタルバンドが
取り上げたんだから」
モモンガ「それも、外国との戦争ではなくて
日本国内の『内戦』だからね」
アナグマ 「それで今回と次回は、幕末・明治の初年に
起こった日本の戦争と、勝ち目のない戦とわかっていながら
戦いを挑んだ『武士道』を取り上げます」
イタチ「今回は、会津藩と戊辰戦争を」
モモンガ「ちょっと硬い内容なので、
興味のない方はパスしてください」
イタチ「簡単に流れをまとめると、
嘉永六年(1853年)のペリーの来航以来、
日本国内では攘夷(反開国)の嵐が吹き荒れる。
そしてなし崩し的に開国に流れる幕府と、それに反発する
勢力との対立が激化、やがてその流れは
幕府を倒そうとする尊王倒幕運動に発展」
アナグマ 「ここで幕府に付いて攘夷派を掃討したのが、
京都守護職を任じられていた会津藩だった」
モモンガ「ところが慶応二年に孝明天皇が
崩御すると、会津藩は長州などの倒幕勢の標的となって、
窮地に追い込まれていく」
イタチ「そして二年後、徳川幕府が大政奉還によって消滅、
京都を追われた会津藩は、鳥羽伏見・白河口の戦いに破れて
ついに藩の根城である会津若松城に篭城、
最後の戦いに挑みます」
アナグマ 「篭城したのは、女性・子供を含め
5200人以上にのぼりました」
イタチ「このとき、藩主の松平容保(まつだいらかたもり)は、
当初から勝ち目のない戦だということを覚悟していた」
モモンガ「『義に死すとも不義に生きず』
……容保の言葉です」
モモンガ「慶応四年(1868年)九月二十二日、会津藩はついに降伏、
砲撃によって廃墟のようになった会津城は開城された」
アナグマ 「多くの藩が、反新政府軍の立場から、
手のひらを返したように新政府軍側に寝返っていく中で
会津藩は、最後まで自らの信念を貫いた」
モモンガ「『ならぬものはならぬ』
この言葉に、会津の人々の気骨を見る思いがする」
アナグマ 「今回の曲は、この戊辰戦争で荒れ果てながら、
明治新政府によって放置されていた
当時の会津若松城のことを歌ったとも言われている
『荒城の月』を」
モモンガ「作曲 : 滝廉太郎、作詞 : 土井晩翠。
曲、詩ともに永遠のスタンダードです」
イタチ「オリジナルとは一部違うけど、
今はこのバージョンしかないみたいだね」
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