You'll Never Walk Alone 02 / Judy Garland
イタチ 「はい、今回も
You'll Never Walk Alone、その二回目です。
歌い手が変われば、同じ曲でもこれほど違うというところを
実感して頂ければと思います」
アナグマ 「ところでこの曲、メロディもいいけど、
歌詞がいいんだよねえ」
モモンガ 「作詞はオスカー・ハマースタインII、
作曲はリチャード・ロジャーズということです」
イタチ 「『君は独りじゃない』という邦題がつくように、
どんなにつらいときも、君は独りじゃないんだ、僕がついてるじゃないか、
という内容の詩なんだね」
モモンガ「このタイトル、強いな」
イタチ 「You'll never…けっしてひとりにはさせないから、みたいな意志を感じる」
アナグマ 「それとこの曲、歌い手によってメロディやコードづけが
すこしずつ違っていたりするのもおもしろいね」
アナグマ 「今回は、アメリカの女性シンガー
ジュディ・ガーランドが歌ったYou'll Never Walk Aloneです」
モモンガ「前回のGerry & The pacemakersとは
まったく雰囲気が違う」
イタチ 「ジュディ・ガーランドと言えば、『オズの魔法使い』の
ドロシー役の鮮烈なメジャー・デビューが有名だよね」
モモンガ「当時17歳だった彼女は、その後MGMの
看板スターとしてハリウッドを代表するスターの一人に」
イタチ「しかし華やかなスター街道の一方で、
睡眠薬・覚せい剤の常用や乱れた日常で
若い頃からプライベートはかなり荒んでいた……」
モモンガ「彼女はこの曲を二回レコーディングしてるんだね」
アナグマ 「一回目は1945年7月にニューヨークで、
そして二回目は1960年8月にロンドンでレコーディングしてます」
イタチ「今回取り上げるのは、1960年にイギリスで
レコーディングした、尺が4分あるバージョン」
モモンガ「こちらの方がダントツにすばらしい。歌の重さが違う」
イタチ「もうこの頃になると、荒廃した生活は
すでに彼女の体も精神をもかなり蝕んでいたようだ……」
モモンガ「1945年の曲と比べると、声質が違うのは
もちろんだけど、歌そのものの雰囲気がまるで違ってる」
イタチ「もともと彼女はシャウト型のスタイルなんだけど
それを差し引いても、なにか訴えるような、叫ぶような
悲壮感が滲んでるように思える」
アナグマ 「それとは別に、このジュディ・ガーランドの
バージョンはアレンジとかコーラスのせいもあるけど
神々しささえ漂っているように感じる……」
イタチ「『我は汝とともに在らん』みたいなね……」
アナグマ 「この曲をゴスペルと捉えて歌っているシンガーは多いよね。
マへリア・ジャクソンやプレスリーなんかもそうだと思う。
彼女もこの歌に救いを求めていたような気がする」
モモンガ 「『独りじゃないんだ』という言葉は、
そのまま自身に言い聞かせているようだ」
アナグマ 「……でももしGerry & The pacemakersの
この曲がなくて、ジュディ・ガーランドの曲だったら、
リバプールやほかのサッカーチームの
応援ソングになっていただろうか?」
モモンガ 「……それは、なかったかも……」
イタチ「でも、個人的には彼女の歌うこの曲が一番だと思う。
結局彼女は47歳で亡くなるまで、自分を本当に理解し、
手を差し伸べてくれる存在を追い求め続けたんだね」
アナグマ 「そしてそれは、決して『ハリウッド』ではなかった」
モモンガ 「この訴えるような歌いっぷりは
そのまま彼女自身の苦悩を映しているように思えるな……」
参照例URL↓
https://youtu.be/h_MCeiHR_Mw

ジュディ・ガーランド / ロンドン・スタジオ録音 1957-1964 (Judy Garlan.../ジュディ・ガーランド

¥3,909
Amazon.co.jp