Gustav Holst | カボチャ大王 rock'n'

I Vow To Thee My Country /
Gustav Holst







イタチ 「今回は、前回に続いてJupiter を取り上げます」
アナグマ「Jupiter を取り上げますって、曲名が
Jupiter じゃないけど」
イタチ 「そこ! そこがおもしろい」
モモンガ 「いいから早く説明してよ」


イタチ 「そこへ行く前に、まず原曲である
ホルストのJupiter を簡単に説明しましょう」
アナグマ「ええと『惑星』は、イギリスの作曲家ホルストが
1914年から1916年にかけて作った管弦楽曲。
水星・土星など太陽系の惑星をテーマにした組曲で
結果としてホルストの代表曲になっています」

イタチ 「しかしホルスト自身が、部分的な演奏や楽器構成の変更を
厳格に禁じていたため、その内容の親しみやすさにもかかわらず、
長い間広く知られることはなかった。
やがてカラヤンが取り上げて注目を浴び、
1976年には、日本の冨田勲のシンセサイザーによる
『再現』が公式に許可されたことで、制限も緩くなっていく。
そして著作権が消滅(イギリスでは2004年)したことで
自由に原曲をアレンジできるようになったと……」


アナグマ 「そのなかでも特に人気が高いのが
Jupiter (木星)だよね。ただし、平原綾香が
取り上げたパートは、主旋律ではなくて中間部の
どちらかというとサビのような部分なんだけど」
モモンガ 「とりあえず原曲を。『惑星』からJupiter です」

http://youtu.be/Nz0b4STz1lo



イタチ 「で、ここからが本題です」
アナグマ「やっとか……」
イタチ 「実は平原綾香が歌う80年以上前に
すでに歌付きのJupiter が存在していました。
それが今回紹介する I Vow To Thee My Countryです 」


アナグマ「この曲、歌ありです。
この歌詞は、イギリスの外交官だった
セシル・スプリング=ライスが、
1908年に駐スウェーデン大使に送った手紙の中の詩が
歌詞になったもので、この詩に合うように
ホルスト自身がJupiterをアレンジしてできたのが、
この I Vow To Thee My Countryでした」


モモンガ 「この曲は、イギリスの愛国歌として広く歌われ、
イギリスのさまざまな公式行事にも使われています。
また亡くなったダイアナ妃もこの曲を大変
気に入っていたといいます」
イタチ 「動画は、2011年にロイヤル・アルバート・ホールで
行われた『フェスティバル・オブ・リメンバランス』で
演奏された時の模様です」

http://youtu.be/bvouc8Qs_MI



アナグマ「よくも悪くも『イギリス』だなあ」
イタチ 「パクス・ブリタニカの栄光の残照……」
モモンガ 「内容的には、国家への忠誠と、
イギリスに栄光あれという内容ですかね」
イタチ 「聴き比べれば、平原綾香版もこの曲のメロディを
ベースに作られていることがわかるね」
モモンガ 「歌詞の内容は全然違うけどね」


モモンガ 「平原綾香版も、大先輩格のイギリス愛国歌版も
どちらも荘重な歌詞が似合ってる。逆に言えば
そう言う歌詞を必要とする雰囲気の曲なんだろうな」
イタチ 「結局『惑星』のなかでもこのJupiterだけは、
そのドラマティックなメロディと壮大なスケールのおかげで、
広く歌われる曲に生まれ変わって生き続けてるわけだ」




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