Sidney Lumet | カボチャ大王 rock'n'

12 Angry Men / Sidney Lumet



アナグマ 「今回も音楽はありません」
イタチ「またか…………(嘆)」
モモンガ「………………(諦)」


ア「今回と次回は、映画 12 Angry Men を取り上げます。
  うだるような熱さの頃にはぴったりの映画ではないかと。
  ま、たまにはこんなのもね」
イ 「この映画は、1957年に公開された
  法廷劇、密室劇の傑作として知られる作品で……」
ア「先に言っときますけど、ネタバレ有りなのでよろしく」


モ「これはもともと1954年にアメリカで放映されたテレビドラマ。
 レジナルド・ローズ脚本による一時間ドラマで、
 非常に高い評価を受けた作品でした」
イ 「これ、なんと収録じゃなくて生放送なんだよね」

ア「その同じ脚本で三年後にシドニー・ルメット監督によって
 映画化されたのが、この12 Angry Men (邦題:12人の怒れる男)。
 プロデュースには主演を務めるヘンリー・フォンダが名を連ねている」
イ 「この映画も、その年のアカデミー作品賞は逃したが
テレビドラマと同様に密室劇の傑作として今でも評価の高い作品ですな」


モ「基本的にはテレビドラマとほとんど内容は変わらず。
 ただ監督・俳優が違うのと主役がヘンリー・フォンダという
 こともあって、少し印象は違うか」
ア「あらすじは……ある殺人事件の裁判が結審し、審理を傍聴していた
 十二人の陪審員がひとつの部屋に集まって評決を下すことになった。
 父親殺しの犯人とされた18歳の少年は、有罪判決が出れば
 第一級殺人の罪で死刑が確定することになる」
イ 「ところがこの裁判、弁護人も裁判官もやる気無し。
 それは十二人の陪審員も同じだった……」


モ「物語は、評決のために陪審員が法廷を辞して評議室に入るところから始まる。
 ところがこの選ばれた陪審員たちときたら……」
ア「みんな『めんどくせー』『さっさと済ませて帰ろうぜ』
 『よくわかんねーけどどうせ有罪だ』といった感じがありありと出てる。
 有罪の評決なら容疑者は極刑になるというのに」


イ 「評議が始まると、即刻採決。全員が有罪に手を挙げたら、
 面倒くさい話し合いをしなくて済むからだ」
モ「案の定、十一人は有罪を主張。ところが
  8番陪審員(ヘンリー・フォンダ)だけが無罪を主張する」
ア「そこから白熱した議論に発展していくのだが……。
  真夏なのにエアコンもない、扇風機も動かない蒸し風呂のような
 この評議室という密室の中で繰り広げられる人間ドラマ」


イ 「キャストがすばらしい。とにかく達者な役者が揃っている。
 ヘンリー・フォンダはもちろんのこと、リー・J・コッブや
 マーティン・バルサム、E・G・マーシャルほか個性派ぞろいでおもしろい」


モ「ヘンリー・フォンダは、同じシドニー・ルメット監督の
 米ソの核戦争の恐怖を描いた作品『フェイル・セーフ』にも
 米大統領役で出演していて、なかなかいい存在感を見せています。
 この人、演技そのものはそれほど特別巧いと思わないんだけど
 手の演技、特に指先の表情がすごい。それとやっぱり
 リベラルの代表格みたいな雰囲気が備わっているところも
 この役にピッタリだな」

モ「ありがちなストーリーと展開なんだけど、つい引き込まれて見てしまうよね」
イ 「それがこの映画というか脚本のすごいところ……」


ア「今回は、この映画のトレイラーと、元になったテレビ版を
紹介しましょう」
イ 「次回は、この映画の見どころと脚本について……」
ア「ふぅー………だれも読んでないような気がするのはワシだけか?
 あの…次の次はかならず音楽にします」
モ「だれに話してるの?」



参照例URL↓
映画 12 Angry Men トレイラー
http://youtu.be/A7CBKT0PWFA
http://youtu.be/VzZ6UftfOWY



1954年版テレビドラマ Twelve Angry Men
http://youtu.be/7DkI2I0W5i8





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