「描いた絵が結局無駄になるから描きたくない」と子どもが言うんです |  教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

 教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

年長から小6対象の少人数教室。ヒントなし、真っ白な紙に自力で絵を描き解いていく。
初めてみる問題も「わからな~い」と言わず30分以上ねばり強く考える子に変わります。

どんぐりの問題をしていると

「先に言って欲しかった・・・」

と言われることがあります

 

 

気持ちわかる〜(°▽°)

こちらも、内心「少しごめんね」と思いながら読んでいます

 

「今日はひかるぴょんの誕生日です」

の文章を読むと、みんなうきうきします

折り紙でわっかを作って部屋に飾っている様子とか

ドレスを着ている可愛いひかるぴょん女の子とか

何分も何分も時間をかけて

わくわくしながら描いてくれるんです

 

そして次の文章は

「カラスさんからは高級クモを5匹、

もぐらさんからは柔らかミミズ8匹もらいます」

この文章を読んだ時の落胆の表情が

可愛いやら

面白いやら

申し訳ないやらo(≧▽≦)o

 

子どもたちの中には、「苦労して描いた絵が潰される」

と感じている子もいます

 

自分が想像したこととは違う文章だったりすると

結局無駄だったと思うようです

だから、描きたくないと思う子も

 

 

無駄なことは一つもないんです

自分が想像した唯一無二の絵が最高なんです

 

それを土台に、次の文章に合うように絵を変形させていく

これこそが、思考するということです

最初に描いた絵が潰されることもないし

使わないからって無駄なことはない

 

ただ、文章通りの絵を描く

そして次の文章の絵を思った通りに描く

絵をよく見る

描いた絵はどういう関係にあるかな〜

 

自分の絵を見ることから、新しい発見がある

そこから思考が広がる

 

「頭の中でできることは、たかがしれてる」

どんぐり倶楽部の糸山先生はおっしゃいます。

 

今日はその絵や、その考え方は使わなかったかもしれない

でもね、別の問題で使えるんです

たまたま、今日は使わなかっただけ

 

 

この1問を解くのに、色々考えて、遠回りした分、

たくさんの力がつきました

まちがった動かし方だろうが

とにかく絵を動かした

とにかく思考した

それが大切なんです

 

合理的な考え方は、大人の世界では必要ですが

子どもの思考回路を作る成長段階ではもったいない

2×9の掛け算しか知らない子に2×10の計算を教えない

 

だから

 

2×10は18に2を足せばいいと自ら気づけるんです

多くの子は10倍というと、「なぜかわからないけど0をつける」

と覚えているように感じます

 

何度も

2×10=2×9(=18)+2=20

という計算をして

 

5×10=5×9(=45)+5=50

という計算をして

 

そして

体感を伴ってわかる

5の10倍は50なんだなあ

 

90cmの距離と言われたら、まず描く

穏やかに描く

地道に描く

楽しく描く

 

1cmずつ描いていると面倒臭いなと思う

そしたらチャンス

工夫が生まれるかも!

 

だからまず描いてみて

描くことを面倒くさがらないで

 

描いたことによって

大きく広がるから

新たな気づきがあるから

 

どんぐり倶楽部の問題は、さまざまな仕掛けのある

素敵な問題なんです

 

今日も素敵な男子ママとこんな話をしました

楽しみ〜って言いながら電話を切りました。

 

どんぐり倶楽部