近く眼科の診察(と視野の検査)を受けるので経緯と状況をまとめました。

 

抗がん剤TS-1(S-1)の副作用のひとつに「流涙」というのがあります。大鵬薬品の冊子にも説明されています。「りゅうるい」と読むのだとTS-1を始める前の医師(主治医・外科)の説明で教えてもらいました。その時の説明では「多くの人で生じる」とのことでした。

 

確かに涙が大量に出ます。特に風を受けると、おいおい泣いているのかと思うくらいぼろぼろと出ます。しかし、眼の不具合は涙が出ることそのものではなくて、そのせいで見え具合が悪くなることです。さらに、「流涙」だけでなくて、痛みも感じるようになりました。

痛みは目薬をさすと少し軽減されるので、スマイル40EXのような市販の目薬をつかってごまかしていましたが、耐えづらくなってきたので、主治医(外科)に相談して「ヒアルロン酸」の目薬(千寿製薬、黄緑色のキャップのもの)を処方してもらいました(2023年3月~)。1日3回点眼が処方だけれども、辛ければもっと使ってもよい、との話です。眼の角膜が抗がん剤でダメージを受けるそうです。

 

「ヒアルロン酸」をしばらく使いましたが、見え具合や眼の痛みはさほど改善しないので、主治医(外科)に相談して眼科の診察を受けることにしました(2023年6月~)。

眼科では「角膜はダメージを受けていない。眼が疲れているからかもしれないな」とのことで「シアノコバラミン」(ビタミンB12、千寿製薬、ピンク色のキャップのもの)を処方してもらいました。これは1日4回。

しかし、これでも改善する様子はなく、むしろ見えづらさが増し、痛みも強くなって、眼科で診てもらうと、「眼の表面が荒れている、目薬のさし過ぎ、目薬に含まれている防腐剤が悪さをしているのだろうな」とのことです。眼の不具合については外科と眼科の両方で処方を受けていたけれども、今後は眼科が引き受ける、としてもらいました。

 

眼科では、眼の表面が荒れているのは肌のひっかき傷・すり傷のようなことなので、まずこの傷を治そうという考えです。「ヒアルロン酸」と「シアノコバラミン」の目薬はやめて、代わりに「ムコスタ点眼薬(大塚製薬)」を1日4回、タリビッド眼軟膏(参天製薬)を1日1回、としました(2024年3月~)。

 

「ムコスタ点眼薬」は胃薬のムコスタの目薬版で、眼の粘膜?の回復に有効、と。1回1本使い切り、ただし輸送・運搬と保管は天地無用。(なので、普段は病院近くの調剤薬局で処方してもらっているが、これだけは自宅近くの薬局で処方してもらうことにしました。)タリビッドは5cmくらいの小さいチューブ入りの軟膏で、3~5mmほど押し出して指で眼の中に入れる、就寝前に、と。

これらの点眼時以外で目が辛くなったら「市販の「ソフトサンティア」(防腐剤の入っていない目薬というか人工涙液)をさすとよい、ドラッグストアで入手できる」、とのことで、「ソフトサンティア(参天製薬)」も使うことにしました(ヨドバシドットコムで買いました)。

 

この目薬と軟膏で2週間ほど経過したころに、眼の痛みがさらに強くなったので、目薬と軟膏を止めて1週間ほど様子を見てみたら、さらにさらに厳しくなり、見えづらくなりました。ぼやけて見える、夜なら街灯の光が鮮明な点ではなくて、不均一な放射状に広がっているような感じ。パソコンだと画面に5cmくらいまで近づかないと文字が読めないくらい*。両目ともに同じような症状だけれども、左眼のほうがひどい。涙も左眼のほうが多い。

あわてて**眼科で診てもらったら、「かさぶたのようになって治りかかっていたものが、そのかさぶたが取れてしまったのだろうな」ということで、ムコスタとタリビッドを継続することにしました。

 

ここから2か月近くが経過し、ムコスタ点眼薬とタリビッド眼軟膏、ソフトサンティアの3点を継続していますが、いまようやく改善してきたような気がします。車の運転ができるくらいです。でも、これでもう大丈夫だ、と言える自信はまだまだありません***。

 

*もともと近視。裸眼だと0.1ないくらい。くわえて老眼。

**白内障、あるいは糖尿病由来の眼疾患が始まってしまったのじゃないか、と心配して。

***これらの眼の不具合がひと段落したら、メガネも処方しなおしてもらおうと考えています。