TP(膵全摘術)の手術の翌日からリハビリ担当の人が病室にやって来ました。

術後にリハビリをするものだとは思っていましたが、患者が自発的にするものであって、病院側でプログラムを用意しているとは理解していませんでした。この病棟でのリハビリはとてもありがたかったです。

 

リハビリ師さんがほぼ毎日病室まで来てきて、まず「体を動かそう」と誘ってくれます。(手術翌日がリハビリ初日ですが、リハビリしなきゃという気があっても、どうにも身体が動かないので「ダメ、無理」と言いました。この時は「そりゃそうですね」で終わりました。精神的負担をかけすぎないようにという配慮でしょう。)

そして、体を動かすために声がけ(含む精神的・心理的背中押し)と動作のサポートをしてくれました。

病室内と病棟廊下を歩くことから始めて、多少歩けるようになるとリハビリ室で痛みが軽減されるよう関節を押さえたり動かしたりしてもらいました。この関節を触るのは町のマッサージ屋とは異なる触り方です。が、非常に効果的で、痛みで固まった身体が緩んで苦しさが軽減されました。(「整体」というものかもしれません。)

 

病室でベッドから起き上がる、ベッド横に立ち上がる、出入口まで歩く、トイレまで歩く、トイレをする、病棟の廊下の端の突き当りまで歩く、リハビリ室まで歩いて行く、リハビリ室の中で歩く、リハビリ室で階段上り降りのようないくつかの動作をする、リハビリ室の硬いベッドの上で整体のような体を動かす、脚を上げたり下ろしたりの筋肉の負荷がかかるような動きをする、など、徐々に動く範囲と負荷を強くして退院まで続けました。一日に20~30分程度のプログラムが用意されていました。

 

さらに、リハビリ時間外はどういう動作をするとよいとか、これぐらい動かすとよいとかのアドバイスもしてもらいました。その間にいろいろな話をしたり、愚痴やしんどさも聴いてもらいました。

 

こういうリハビリは1999年のPPPDの時にはありませんでした(病院が違うからかも)。あったのかもしれないが、やってみるかとの打診もありませんでした。

退院時の医療明細書のリハビリの項目を見ると、結構な費用がかかっていましたが、非常に有効だったと思います。

 

リハビリ時間外の自主リハビリについては気が向いたら書くことにします。