1999年に全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術 (PppD=Pylorus-preserving Pancreatoduodenectomy) を受けました。

 

20数年を経て、さらにTPを受けた今となっては、PPPDの記憶は思い出に変わりつつありますが、当時の記録を元に、どういうものだったか振り返ります。

回復の様子、術後に決めたこと、想定していなかったこと、痛かったこと、などに分けて書きます。

 

膵頭部を膵臓の1/3ほど切除しました。これに伴い、十二指腸と胆嚢も切除しました。胃はすべて温存されました。膵頭部の膵管を空腸に接続、空腸のその下流に胆管を接続し、さらに下流に胃の出口が接続されました。(このつなぎ方の順序はいろいろやり方があるようです。)

 

食べ物の流れと消化液の流れが変わりました。

また、膵臓を切除したことで神経の一部を切ったため、胃の動きがどうしても悪くなってしまう、とのことでした。胃は少し左のほうに移動しました。ので、空腹時に胃が鳴る場所や、食後に腹が膨らんだりする部位と形状が変わりました。

PPPD後は、膵臓から出る膵液は腸に「だだ流し」になる、との説明がありました。この「だだ流し」というのがよく理解できませんでした。なぜこういう話がされるのかもわかりませんでした。が、後に、急性膵炎を起こしたときの説明で納得しました。