TP(膵全摘)をした後、どういうことになるか、TP前の医師(外科の先生と糖尿病内科の先生)からの説明は以下のようなものです。
「膵臓のない暮らし」を始めてからどうなったかは別途書こうと思います。
A) 血液中の血糖をコントロール(制御)する能力が失われる。
血糖値が上がったときに下げるためのインスリンが出ない(膵臓がないから)。血糖値が下がったときに上げるためのグルカゴンが出ない(膵臓がないから)。
インスリンが出ないという点は糖尿病患者(I型)と同じ、と考えてよい、と。
なので、
インスリンの注射が必要(これはよくわかる)。
食べるものに応じてインスリンの注射量を増減する「カーボカウント」という技があって、少し勉強すればこの技を身に付けることができるだろう、と。
B) 消化酵素がでない(これもよくわかる)。
糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が出ない(膵臓がないから)。
なので
消化酵素を「大量に」服用する。「大量に」とはカプセル4個/毎食後。(PPPD後は毎食後に顆粒1種、錠剤3種を服用していたので、毎食後のカプセル4個はちょろい話です。)
C) 化学療法として抗がん剤を投与する(これもよくわかる)。
膵臓がんを切除した後の再発防止を目指して化学療法として抗がん剤を投与する。手術前の説明ではどういう投与なのか説明はなかったが、再発は怖いので抗がん剤を投与することには納得。
D) フォローアップ検査する(これもよくわかる)。
血液検査(腫瘍マーカー)とCTでフォローアップ検査する。再発の可能性の高いのは肺、肝臓、腹膜とのこと。
TPの後、実際の「膵臓のない暮らし」では、上にまとめたことに付随したもろもろについて、なかなかうまくできないことや、工夫が必要だなと思うこと、へ、そうだったのかと戸惑うこと、が多いです。先に聞いていればよかったなと思うこともあるし、先に聞いていても手の打ちようはなかったな、と思うこともあります。こういうもろもろについてもおいおい書きたいと思います。