膵全摘術(TP)の手術中の判断で胃は温存できました。胃に血液が回っているか術中に目視で確認するのに加えて、蛍光物質(インドシアニングリーンICGかな?:訊ねていない...)も使って血流を確認した、と術後に医師から聞きました。「前のPPPD後に癒着した部位が良い方に影響したのかも」、とも聞くと、PPPDをしてくれた前の先生にも感謝したくなりました。(手術中にスタンバイしていてくれたという胃が得意な先生の出番はありませんでした。)
ICUで目を覚ましたとき、妻の第一声で「胃は残せたよ」と聞きました。ほんとうによかった。ありがたいことです。(胃を摘出した場合のドレンが付いているかどうか、ICUでは腹帯をしていたのと、動けなかったので、自分自身では確かめられませんでした。)
ICUで目が覚めてまもなく(だと思う)、看護師さんが「インスリンを打ちますね~」と言って頻繁にやってきました。(おそらく目が覚める前から定期的に打っていたのでしょう。)
覚醒しているのか眠っているのかどうか自分自身がわからない状態だったのと、手術後の痛みが強力な痛み止めで抑えられているなか、どうやって注射されていたのか、何分おき、何時間おき、だったのか、わかりません。
しかし、手術後で朦朧としているなか、頻繁にインシュリンを打たれる(ような気がした)ので、膵臓がなくなったことが少しずつ意識に入ってきました。「膵臓のない暮らし」の始まりです。