独り言です。


私の実家では味のも〇を使っていた


父親は、お味噌汁にはもちろん

自分に取り分けた

白菜の漬物に、お醤油と味の〇

何かの仇の様に味の素をふりかける


それしか知らないので

何も不思議に思わなかった


私は白菜の漬物は塩っぱいなあ、と

そのまま食べていた


味の〇、いの一〇、があったと思うが

他にもあったのか、、ハイ〇ー、って

聞いた事はあります


ある時、兄が言った

食品添加物がどうの、、


だから、天皇陛下は

食品添加物が入ったものは

一切、召し上がらないのだ


エエッ。ウチみたいな貧乏人と

天皇陛下を一緒にして話をするの、スゲエ!


だから、献上品って言って

天皇陛下がお召しになるものは、、


ああー。かまぼこが、、献上品って

キンキラキンなのを見た事あるぅー


だから、体の事を思って、、

ウチはおかしいんや


兄に

ウチはおかしいんや、と言われた

父と母はおかしいと、、


そう言われれば、父親は

戦時中のひもじさが祟って

甘いものが好き過ぎて

ご飯に黒砂糖をかけてこっそり食べていた

カルピスをかけていた事もある

料理研究家にでもなるつもりだったのか、、


お父さん、気持ち悪い、、と言ってからは

ガマンしていた様だけど

それからはニッキ飴、、、

女性に不評だったのか

いつの間にかグリーンガム、、

思えば、黒砂糖とかガマンし過ぎた為に

何かが外れて

女性により一層の情熱を傾けたのか

それは知らないけど

違うスイートに旅立った、、

あれ?私の責かな?えええー、、



何でしたっけ

味の〇


兄の言葉もすっかり忘れて

私は結婚生活を送り

味の〇も台所に並んだ

砂糖とか塩とかの並びで

同じケースに入れてご満悦だった


ダシを取ってもピンと来ない

ダシの〇と合わせて美味しい

味の〇を入れて、もっと、という感じ


でもある日、私は味の〇を

ケースの入れ物ごと捨てた


私はかなり視力が悪いのだが

朝は甘いカフェオレを飲む

冷たいカフェオレなので

結構な量が口に入る

その瞬間、無意識でそのまま噴き出した

私は味の〇でカフェオレを飲んだのだ

マズイ、、目まいがするほどマズイ

甘い筈が、旨いのだ


よく、ドラマで、ブッ、とかあるけど

あれは現実に起こる事で

体がこれは違う、と意思とは関係なく

判断しているのでは、と思う


同じ様に、塩でもそうなってしまった


近眼あるあるなのかもしれないけど

寝ぼけていてもショッキングな味


それからは味の〇は使っていなかったけど


ある時、友達がスパゲティの料理を

振る舞ってくれた

スパゲティ専門店に勤めていると

聞いていた


これは、魔法のスパイスなの、と

ビニール袋を見せてくれた


私は塩でもコショウでも何でも

お初のものは味見する

少し取って味見をしたら

何やら色々混ざっているけど、味の〇がおる


ふーん、美味しいね、とだけ言って

スパゲティもありがたく頂いた


今はダシの〇も使うし

コンソ〇も使う

マギーブイヨ〇なんて大好きで


正しくは、って分かるけど

牛テールを煮込んで、とか

やった事はないです


多分、私は

徹底的に調理に拘った料理は

美味しく感じられないのではないかと思う

舌がおかしくて


この年になったら

健康よりも、美味しく食事を頂きたい

難しいものだな、と思う

年に数回のポテトチップスが

美味しくないとか

ラーメンが美味しくないとか

ハンバーガーが美味しくないとか

私は困ってしまう


毒々しいのを承知で頂くのに

ピント外れで、体に優しいポテチ

ガツンと来ないラーメン

ぼんやりハンバーガー、って困る


人間は時々、体に毒も入れないと

強くなれないなんて思っているので

私だけ、思っているのですけどね


とんでもないスケジュールの時は

ジャンクな物も頂きたくなる

欲している様なのだ


難しい話だなと思う

結果的に美味しく感じられるのが

一番幸せだと思うのですけど

たとえ、あれ、でも、、

個人的な話になってしまうけど、、

自分で作ったものが一番美味しいって

そういう事なのかなと、、


何だか最近、思った

毒も慣れてしまえば

今更どうって事はない


悲しくもありますけどね。(@_@)