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その日はいつにも増して体調が優れなかった。保健室に行って熱を測ったら37℃数分。変えるように促されたがとりあえず授業は最後まで出ますと言って聞かなかった。


放課後の掃除の頃になると動くのも辛く、塾には到底いける状況ではなかった。


必死で自転車を30分弱こいで帰宅した。家族まだだれも帰宅していなく落胆したとき母親から電話がかかってきた。


母「もしもし、○○(弟の名前)調子悪いって言うから病院連れて行ったら、インフルエンザだってよ・・・」


言うまでもなく、自分で察した。その日は何も出来ず寝た。次の日病院にいくと案の定、ボクもインフルエンザにかかっていた。


いよいよセンター試験というときに、痛すぎるブレーキだった。


1週間の出席停止。担任からは毎日電話がかかってきた。


前半3日くらいは母親が応答していたが、後半はボクが電話に出た。


「大丈夫か?良くなってきたら自分のペースでいいから勉強しろよ!ここで折れたらダメだからな!」


この言葉だけ見ると鬼教師かと思ってしまうが、この頃の「勉強」というものの意味合いを考えると納得できた。


が、参考書を開いても集中が続かない・・・体も頭もかなりダメージを受けていた


母親はそんな僕を見て「勉強しないで寝なさいよ!」


親がかける言葉として妥当だ。


すっかり気が抜けてしまったボクは居間で家族とTVを見ていた。そのとき「ベストヒット歌謡祭」を放送していた。


序盤にAKB48が出た記憶がある。そしてボクはこういった。


ボク「これあんまり好きじゃないんだよね~人数多すぎて分からないし・・・」


弟「確かに、3人くらいがちょうどいいよね!」


!?


何を根拠にこいつはそういっているんだ!? でも純粋にうれしかったことは記憶にある。


そのあとPerfumeが出た。母親はこう言った


「バキューム!」


正直イラっとした。その後ちょっと3人を見た後


「んー3人ともすごくかわいいっていう感じではないんだよね。」


AKBを見た後ということもあってか、ある程度理解できた自分がいた。


ボク「ふ~ん、まぁそうだね」、とその場を済ませた。


後に最初の「バキューム」って言葉にイラっとしてしまった自分を情けなく思った。


家でだらだらしているこの時も学校では皆勉強しているのに、オレは何をやっているんだ・・・と


ここまで来て、なんでPerfumeに愛着を示しているんだろう・・・と


12月になって出席停止が解除された。


再発は嫌だったので、勉強時間は1時間削った。しかし、勉強にはさらに拍車をかけようとしていた。


ボクは休み時間も昼休みも勉強に当てた。


特に昼休みは5分で昼食を済ませ、しゃべっている友達を横に勉強していた。


時には教室の中で一人イヤフォンをつけて勉強していたこともあった。


聞いているのはPerfumeのトライアングルだった。


それでも勉強しながらの音楽は少なからず癒しになった。


周りで友達がしゃべっていてガヤガヤしている教室と同じで音楽を流していても勉強には関係なし、逆にシーンとした状況ではできなかったので。


なので、気付くとアルバム一枚(約1時間)終わっていた、なんてことはよくあった。


このころはPerfume、チャットモンチー、いきものががり、YUI、この4組をローテーションしていた。


きれいな声がやはりストレス解消になったからなのか、他の音楽はまるで聴いた記憶がない。


睡眠時間は安定の5時間。しかし体調は不安定。


その上深夜2時半まで勉強して、朝はギリギリラインの7時半におきて学校へ向かい、席に着くと同時に勉強開始という生活を3ヶ月繰り返した。


土曜日の夜はJCDをつけながら勉強していた。これも同じくシーンとした部屋の環境を解消するため。


番組ではPerfumeの直角ツアーの内容が取りざたされていた。


そのときはやはりペンを止めてしまった。


もはやこの番組でのPerfumeは特別、でもいいんじゃないか。そんな風に考えていた。


Kiss and Music の帽子を使ったダンスに釘付けだった。


しかしそんなこと思ったところで生活は変わらない。画面から消えると再び視線はノートに一直線。


学校行ってもひたすら勉強、友達との会話も少なくなり、したとしても受験の話。


夏から大量に受けた模試の結果が次々に返却され、安定しない偏差値。


放課後はすぐに塾に向かい、自習室に向かいひたすら勉強。


日付が変わる前には帰宅して、飯、風呂をさっさか済ませ夜中まで勉強。


自分の中で授業以外に1日8時間勉強するって決めていた。背伸びしていた。


そんな中11月も終わりにさしかかった頃、ついにある限界に達してしまった。

受験モードは日に日に緊張感を増してゆく。


夏休みなどほとんどない。毎日課外授業で朝から夕方まで学校。そのあと塾。家に帰ってきてからも夜中まで勉強。


ひたすら勉強の夏休みが開けると、9月からは毎週末模試の連続。休みなどない。


しかし、一つだけ休息の行事があった。球技大会だ。


3年生にとっては勉強から一時開放される最後の行事だった。


クラス対抗なのでクラスで同じデザインのTシャツをつくる決まりだったのだが、ウチのクラスは背面に好きな文字と背番号を入れられるつくりだった。


背番号は迷わずに「3」を選んだ。Perfumeの構成人数。


しかし文字はどうしようかと悩んで、思いつかなかったので後から記入すると係りの人に言って勉強に戻った。


締め切りが近づいたとき、急にひらめいた。


「直角二等辺三角形」


どこからともなく勉強の休息のときの情報でPerfumeがこういう名のツアーをやっていることは知っていた。


というのも例の友達BもそれなりのPerfume通で、ボクにトライアングルのアルバムを示すときに指で正三角形を描いてきた。


そのときボクは「ちがうちがう、直角が入るよ」と訂正したのであった。


しかしBはAKBにシフトチェンジし始め背番号を確か48にしたのであろうか


だからボクは対抗心もあり背番号は3にした。


さらに直角二等辺三角形なら数学が得意だったボクらしさも重なって一石二鳥だな、なんて思っていた。


文化祭のときにボクについたPerfumeのイメージもあっただろうが、皆Perfumeがそういう名のツアーをやっているなどとは流石に知らず、数学かよ!みたいな突っ込みを多数受けた。


ボクは「まぁそんなところだなぁ」なんて感じで済ませた。


本番当日、執行部だったボクは仕事をしていると


「すみませーん」


「はい、ああ久しぶり」


それは2つ下の部活のマネージャーだった。もう一人知らない女の子がいる。


マネ「この子が言いたいことがあるそうなんですけど・・・」


女の子「あのー・・・もしかしてその後ろに書いてある文字ってツアーのことですか?」


まさかの意思疎通だった!テンションが上がって僕は思わず握手をした。


「そうそう!分かる人にはわかるよね~やっぱPerfumeいいよね!」


なんてライブになど全く行ったことないくせに、知っている感バリバリで話してしまった。


その後トライアングルをレンタルした。


登下校のみならず簡単な問題を解くときのBGMにも使っていた。


BGMという点では変わってないはずなのに、ボクの中のPerfumeのポジションは段々上がっていった。


自分ではあまり意識してなかったのかもしれないが、クラスの人からのレッテルや文化祭でのダンス。


勉強逃避とは言え夜中に同じPVを何度も何度も見てしまった。


しかし、この感情が受験勉強という壁を越えることはなかった。