「セックスワーク・サミット2014@渋谷・弐」現代風俗ゼミナール
講師は、水嶋かおりんさん(風俗嬢講師、SWASH、性戯の味方)とイトイミユキさん(現役セックスワーカー、Kitai場主宰)です。
では<この10年の業界全体の傾向>Q9~Q16です。なお、以降のAは著者が加筆・修正していますので、ご了承ください。また、Q11~Q16に関しては、お二人が「個人的な経験談」だと特に強調されていました。
Q9:なぜ、店舗型が衰退して、無店舗型の性風俗店が増えたの?
A9:店舗型(箱ヘル系・ソープ)は、ホトンドの地域で新規開業が禁じられています。非常に大きな既得権です。営業継続が難しくて閉店が決まった場合でも、大抵スグに「丸ごと」買い手が決まります。店名や内装を変えて、間髪入れずにリニューアルオープンします。ちなみに、ススキノ(札幌市)・中州(福岡市)は新規開業できます。
なお、講演の中で「城東町(高松市)・道後多幸町(松山市)」も新規開業できるとお話がありましたが、確認できませんでした。
一方で、無店舗型は、ワリと簡単に新規開業できます。一定の条件をクリアすれば良いだけですし、ネット上にしか店がないのでコストが安い。気軽に開業するケースも多く、性風俗店のホトンドが無店舗型です。
Q10:「デリヘルより安いソープ」が出てくるなど、業種間の価格の逆転現象が起こっているのはなぜ?(ソープ、ヘルス、ピンサロの値段がそれほど変わらなくなってきている理由は?)
A10:客の回転率で稼ぐ、いわばファスト風俗が増えているからです。性風俗業界の市場が飽和状態だから、客の回転率で稼ぐファスト風俗が増えています。新規開業が難しい店舗型よりも、ワリと簡単にお店を始められる無店舗型で特に見られる傾向です。また、生活必需品ではない性風俗サービス価格は、景気などの影響を受けやすいので、デフレも影響しています。
Q11:素人化の進行と玄人の減少によって、どんな問題が起こっている?
A11:A10と内容が被りますが、プレイの価値が下がりました。人妻のような、素人のような玄人が、最も収入を安定させているそうです。
Q12:シングルマザーや障害・病気・借金などの事情を抱えた女性が多いって、本当なの?
A12:業種によると思います。性風俗ではタブーではないので、表面化しやすいそうです。
Q13:男性客には、どんな人が多いの?本当に「紳士的な人がメイン」なの?マナーは守ってくれるの?
A13:業種によって、ゾーニングが変わるそうです。
[エステ]妻帯者など、性感染症にかかるとマズイ男性客が多いそうです。
[デリヘル]独身の男性客が多いそうです。
[ホテヘル]強引な男性客が多いそうです。
[ソープ]紳士的な男性客が多いというよりも、客が紳士的になる土壌を女性が作っているのだそうです。
Q14:風俗の世界も、高齢化しているの?(働く女性の年齢層、男性客の年齢層)
A14:高齢化とは、ニュアンスが違うそうです。
[女性]繰り返す出戻りも含めて、長期化傾向があると思います。高齢化というよりも、年齢幅が広がったそうです。年齢が高めの女性も性風俗で働いているコトが、表面化したのかもしれません。
[男性客]ヤミ金バブル・東北復興バブルなどの経験から、年齢よりも経済力の影響を強く感じるそうです。最近は、年齢・経済力が正比例している傾向が強いから、年齢が高めの男性客が多いそうです。若年層は、ライト性風俗に多いそうです。
Q15:法律上、風俗でしてはいけないことは?具体的に何をしたらアウトなの?
A15:摘発の対象になるのは店舗だけだから「してはいけないコト」は店舗に多いそうです。女性には、ほとんど無いそうです。
Q16:最近メディアで言われている「社会保障は風俗に負けた」(=風俗が社会的なセーフティネットになっている)って、本当なの?
A16:例えば、生活保護は満たすべき要件などハードルが高いそうです。比べれば、もちろん性風俗は融通が利きますが、土壌が違うので比較はナンセンス。比較するならば、社会保障よりも労働問題・フェミニズムのほうが良いと思うそうです。
つづく
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