ショートプログラム、『冬(ヴィヴァルディ『四季』より)』は、冬の過酷さ、厳しさに翻弄される若者、その魂を表すような滑りだ。ただ寒さにもてあそばれるだけでなく、冬の姿をとった人生の逆風に苦悩する姿が、氷の上に浮かび上がる。あらがい、立ち向かい、吹雪の中を風を切るように疾走する、冬の青年――。
一方、フリープログラム『トゥーランドット』は、氷の心を持った姫君に求婚する異国の王子が、彼女の冷え切った心を愛の力で溶かそうとするストーリーだ。小柄ながら黒い瞳がエキゾチックだといわれる昌磨は、青い神秘的な衣装をまとうと、王子のようにも、魔術師のようにも見える。
photo by gettyimagesドラマチックなオペラのメロディは、彼の身体遣いの美しさが、ぴったりフィットするもの。ゆったりと音楽に乗り、腕を置く位置ひとつ、手首の返しひとつ、運命に挑みかかるように空を切る動きひとつ――四肢のすべてを遣って、ていねいに見せていく。まるですべての動きに意味があるように、彼の身体は時に言葉のように思いを語り掛け、さらには呪文のように物語を紡ぐのだ。
王子はやがて、姫の愛を得て王となる。ショートプログラムの苦悩する青年から、フリープログラムでは王者へ。ふたつの音楽で、ひとりの男の成長と栄光をすべて描きつくす――それが、振付師・樋口美穂子コーチとともに作り上げた、今年の宇野昌磨のプログラムだ。
こう考えると、平昌オリンピック、ショートプログラムでは荒ぶる若武者だった男が、フリーでは自分を見失わず冷静に勝利を掴む王者へと成長する。そんなストーリーも描けてしまう。
この解釈、素敵ですね~![]()
ショートとフリー二つの曲で、一人の男の成長と栄光を描いてる…若武者が王者へと成長するって…
ドラマチック![]()
この表現豊かな文章!
私は語彙力ないからうらやましい![]()
こう思いながらプログラムを見たら、また新たな感動を受けるかもしれません![]()
もうこのプログラムは見納めなのかな?
そう思うと寂しいですね
SOI観賞の前日談ですが…
息子と長女と江の島に行ってきました。
それが、台風並の暴風🌀
吹き飛ばされそうなので、途中で断念して「江の島水族館」に行きました。

