今日は音楽から離れたお話を・・・。
昨今マスコミをにぎわしているホリエモンこと堀江貴文氏。言わずと知れたライブドアの代表取締役です。彼のニッポン放送株取得に関して内外野から様々な意見があります。
それに関する私の考え方を述べたいと思います。私は大学卒業後証券畑を歩み香港駐在の時に外資に転職し、トータル15年間証券市場に携わりましたので、一般の方々よりも少しは理解が深いと思います。

インターネットが我々の生活の中に浸透し始めてまだ数年。既存の経済の体制が「マス」を狙うのに対して、ネットはそこから漏れた「ニッチ」をことごとく拾い、それが「マス化」しているというのが今の状況です。当然「衆愚」を相手にしてきた大企業、「マス」コミなどは慌て、その対応に躍起になっていますね。

最近テレビ番組がNHKのスペシャル等を除きまったく面白くなくなりました。テレビっ子第一世代としては寂しい限りです。ワイドショー・グルメ・旅・2時間サスペンス・下らないクイズ・健康・お笑い、これらを除けば天気予報と格闘イベントくらいしか残りません。企画力と冒険心のないテレビマンが増え、失敗よりは既存のもの、という選択が長年に渡って繰り返されたからにほかなりません。吉田拓郎が昔「テレビはいったい誰のもの?見ているものはいつもつんぼ桟敷」と歌いました。クイズ番組などをみてもゲストタレントが賞金・商品を取るのを、当たり前のごとく「見させられて」います。視聴者不在の番組の視聴率がもてはやされるという、わけのわからない世界になっているのではないでしょうか。

ナベツネ氏や堤氏を頂点とする「既得権益」構造が崩れかける中、革命の志士のひとりとして現われたのがホリエモンだと思います。ニッポン放送の件にしても「胡坐をかいた」フジテレビの資本政策の隙をついただけで、あんな事はアメリカでは日常茶飯事です。バブルの時期に三菱地所がアメリカの象徴ともいえるロックフェラーセンターを買収したことは記憶に新しく、ソニーもアメリカの文化である映画のMGMを買収して収益の柱にしています。有名企業が取る買収工作は「是」とされ、新参者のホリエモンのそれは「非」とされる。同じことなのに不思議でなりません。

いままで散々隠れて悪い事をしてきた「紳士面した悪党」、もしくは終身雇用のシステムの最終段階を大過なく勤めたい無能経営者、これらの既得権益を守る社会システムそのものを破壊する象徴がホリエモンなのです。だから大きな声を上げて、拳を振りかざす。大人気ない大人が激増していますが、一連の反応と対応は見てて情けなくなりますね。

トレンチおじさんは全面的にホリエモンを支持します。