来月で、そば屋を始めて満9年、来年には満10年になります。
ともすれば飲食店の経営は簡単に始められ、開業すれば何とかなるだろうと思われがちですが、開業率・廃業率ともに圧倒的に高いのが飲食業です。
つまり参入しやすい半面、うまくいかず廃業する数も多いのです。
ある統計によると新規出店から1年で約3割、3年以内の廃業率は約7割、さらに開業後10年後の生存率は1割という結果が出ています。
飲食店は、開業する時に特別な難しい資格の必要が無く、誰でも始く他の業界などに比べ仕入れ先の開拓の苦労も少なく、開業する際のハードルは低いと言えます。
極端に言えば、少しでも料理が出来れば、開業できます。
そのため、安易に考えてしまい、苦戦される事が多いとも言えます。
飲食店は、基本的に「待ち」の商売です。
お店を構え、来て頂いたお客様にご満足して頂けるようにすることが仕事の基本です。
そのためには、来て頂けるような店構えをしていなければいけないですし、食べたくなるようなメニューを食べたくなる価格で作っていなければなりません。
固定客の多い店では、定番以外に季節感のあるメニューや新規メニューも必要でしょう。
飲食店の経営の特徴としては、やはり初期投資が高い。
いざ開店しようとすると、お店の規模や業種により異なりますが、開店資金として何百万~何億円以上かかります。
いずれにしても、お店を作る事に大変な資金が必要となります。
そのため、その初期投資をどれだけ早く回収出来るかが経営のポイントとなります。
こんな時代ですから、あまり背伸びせず身の丈にあった商売がでしょう。
できることなら自宅で開業することがベターですが、商業区域でなければ営業許可はおりませんが・・・
自宅を改装するにも何百万~の資金がかかりますが、できるだけコストを抑えることが肝心です。