希望と異なる仕事を割り振られたとき。例えば、サービス企画部を希望していたのに広報部に配属された場合、どう感じるでしょうか。希望の熱量にもよると思いますが、熱量が高ければ高いほど嫌な気持ちになると思います。
ある時、30代前半の方から相談がありました。相談内容は、ある部署で数年間働いてきて今後も同じ部署で働くことを希望していたが、配置転換がありそれから約3か月経ったが新しい部署の仕事にまったく興味を持てず、毎日がつまらなく、転職を考えている。しかし、目立った実績もなく、ビビッとくる求人もない状態で、閉塞感しかない。というものでした。
色々と話を聞いていくと、どうやら、元の部署の仕事内容にこだわっているわけではなく、仕事の進め方に不満があるようでした。数年勤務したこともあってか元の部署の中では中心人物になっており、作業を割り振ったり後輩にアドバイスするなど、ミニ管理者の様なことが出来ていた。しかし、新しい部署では勝手がわからず、教えてもらったり、作業を割り振られる日々。それに耐えられないようだということがわかってきました。
これは、よくある状態で、平たく言えば変なプライドが邪魔している状態です。プライドを捨てればいいじゃないかというのは簡単ですが、実際にはそうはいきません。
この相談者の場合は、次の様なステップを踏むことで前を向くことが出来ました。
- 前の部署での仕事内容をすべて書き出す。
- 活躍した出来事をすべて書き出す。
- 前の部署のメンバーの良いところを3つ。悪いところを1つだけ書き出す。
- 新部署での仕事内容をすべて書き出す。
- 新部署メンバーの良いところを3つ。悪いところを1つだけ書き出す。
- 前部署と新部署の仕事内容を比較。
- そもそも自分は何のために仕事をしているのか、何をしている時が楽しいのか、何をするのが嫌なのかなどを書き出す。
仕事内容を比較したことで、新旧部署の仕事に共通点を見出すことが出来ました。
また、メンバーの良いところを無理やりでしたが書いたことで、誰にでもすごいと思える部分があるということに気づけました。これによって、教えてもらうことに対しての抵抗感がかなり下がりました。さらに、「趣味が一番大切であり、その次が恋人、その次が仕事」ということにも気づけました。これにより、さらに教わることや作業を割り振られることに対する抵抗感が下がりました。
結局、この方は、自己分析の結果、転職せず新しい部署で生き生きと働けるようになりました。
配置換えなどで不満を持つことは多いと思いますが、この方のようにまずは現状分析をしてみると思わぬ発見があるかもしれません。進むにしても戻るにしてもとどまるにしても、判断材料があるに越したことはありません。困ったら現状分析。ぜひお試しください。