前回、長所がないという話をしましたが、「なんでみんな減点方式で考えるのかな?」と考えた時に、子供のころの学校や家庭の影響が大きいのかなと思いましたので、今回はそれについて書きます。
まずは家庭ですね。
「良い子にしてね」「良い子はマネしないでね」「なんで良い子にできないの」「あれはダメこれもだめ」「ダメダメダメ!」「そんなことしたら危ないでしょ!」「我慢しなさい」
などなど。。。
家庭でダメ出しされる子供が多いです。(自社調べ)
そうすると、自分の意志ではなく親の顔色で物事を判断するようになります。
当然、自分の意に反することでも親の顔色がいいのであれば、それをやります。
つまり、自分で考えたことが否定されるので、「否定された=悪=自分のダメなところ=短所」と変換されていきます。
もちろん、個人差がありますが、こういう傾向があるのも事実なんじゃないかなと個人的には思っています。(自社調べ)
箸なんてどう持ったっていいだろヽ(`Д´#)ノ
すいません、取り乱しました。
あとは学校ですね。
1問10点の配点で、100点満点のテストがあり、そのテストで20点を取ったとします。
子供が、「2問できた」「この系統の問題を解くのは得意」と考えることが出来るようにフィードバックしてくれる教師は一体どれくらいいるでしょうか。
また、そのテストを持って帰ってきたときに、そう考えることが出来るようにコミュニケーションしてくれる親がどれくらいいるでしょうか。
多くの場合、20点はダメだというフィードバックがされているように思います。
例えば、「20点取れてたよ!次はもっと頑張ろうね」とか言われて、遠回しに「20点は頑張ってない、20点はダメ、お前はダメだったんだ」と言われてる気がします。
「次はもっと頑張ろうね」とか最悪です。
「今回は頑張っていたけど次はもっと頑張ろうね」という意味なのか、「今回は頑張っていなかったから次は頑張れや」という意味なのか、それとももっと違う意味なのか。
何にしても、結論としては「次はもっと頑張ろうね」は「今回と比較して次回はもっと良い点数を取れ」という意味ですから、「今回の点数はダメだ。」と言っているのと同じです。
そして、それは満点を取るまで言われ続けます。
さらに、満点を取ったら取ったで、「次回も頑張ってね」と言われます。
「次回も」ということは、遠回しに次回も100点を取らないとダメだという意味ですから(そう捉える子供は多いんじゃないでしょうか)、このセリフも100点以外はダメだという意味になります。
こんな感じで、学校でも家庭でも、自己肯定感を下げられ続けた子供は、大人になっても自己肯定感をあげられず苦しむことになります。
自力で自己肯定感をあげられる人もいますが、そうじゃない人もたくさんいます。
子供の自己肯定感をさげる大人が撲滅されることを願いたいところです。