2年前の今日、私は顔面神経麻痺になった。
初めは何が起こったのか、よくわからなかった。
でも、受診して確定診断がついた時、ちょっとほっとした。早く受診できてよかったと。
いろいろ聞いてみると、顔面麻痺になった方も多く、2〜3ヶ月で良くなるよとか言われ、根拠もなく、そうなんだと思い込んでいた。
とにかく早期に確定診断を受けて、ステロイドの治療を開始するかどうかで予後は変わってくると。
入院中、日に日に悪化して不安がよぎった。入れ替わり訪れる先生は、額の皺寄せをして、とかウインクは?とか口笛を吹くように口をつぼめて、とか顔をチェックして、帰っていく。これからしばらくはどんどん悪くなりますよ、とか言って。
そういうものなとかな?とか思いながら、目が閉じないためにシャンプーで苦労したり、水が上手く飲めなかったり、いろいろな不自由を感じていた。
2〜3ヶ月で良くなると思っていた。
そうではなさそうだと思い始めたのは、しばらくしてからのこと。検査の数値が良くないらしく、後遺症が残ることもあるとか言われて、これは簡単ではないと思い始めた。
医師からの詳しい説明はなかった。
私の麻痺がかなり重度で、神経断裂が起きていて、EN oG=5と知ったのはかなり後だった。普通なら、手術の対象になると知り、医師に尋ねたら、年齢のこともあり、ここでは対象でなかったため、話さなかったと聞いた。
今思うと、顔面神経麻痺にもいろいろ種類があり、程度も様々、大多数は、2〜3ヶ月で良くなり、後遺症も起こらず回復すること、神経断裂や軸索断裂があると、その断裂の程度により、病的共同運動という後遺症と長く付き合うことになる。
私はまさに、後者だった。
太極拳で会う女性のお母さんも、顔面神経麻痺だったけれど、2年で良くなったと聞いた。
えっ2年も?そんなに長く?とその時は思ったけれど
私は今日でまる2年を迎えることになった。
これまで、ハリにも通ったし、いいと思われることはやってみた。効果は何とも言えない。
今も目が細くなり見づらいことや、麻痺側の左に痺れ感や強張りもあって、口笛ができないけれど、日常生活は、何とか送っている。
麻痺になったことで、頑張らないこと、やってみたいことはトライしてみること、眠い時はまず、眠ること、お気楽にご機嫌で暮らすこと、自分の細胞を信じることなど、いろいろ学んだこともある。
今は経過観察で、時々通院を続けて、眼瞼下垂の手術を検討するため、主治医の紹介で、形成外科にも
2ヶ月に一度通い、経過をみてもらっている。
先日形成外科の先生から、少しだけですが、眉の上の額が少し動いていますね!と言ってもらえた😊
それだけでも嬉しかった。神経が頑張ってくれているって。
朝の散歩や太極拳など、身体を動かすことはいいですから、続けてくださいねー。
当たり前の会話かもしれないけれど、医師から声をかけてもらえて、なんだかホッとした。
こうした普通の会話が出来ることが、嬉しいというか、ありがたいというか、要はそういうことなんだと感じた日だった。
眼瞼の手術は、目が閉じにくくなるということもあるそうで、これからも経過を見て、どうするかは決めていくことになると思うけれど、通院のストレスがないことは有難いと思う。
気がついたら、2年!
今後も麻痺の後遺症と付き合っていくことは続くけれど、悪いことばかりでもなかった、と少し思えるようになったこの頃です。
今朝も太極拳の後、鶴舞公園を散策しました。
桜🌸がほぼ満開でした
満開のソメイヨシノ。
ピンクの枝垂れ桜も美しい。
ライラックとリキュウバイ。