ある朝、鶴舞公園へラジオ体操に行く途中、ツバメが飛び交う姿を見かけた。珍しいなと思って、見渡すと、喫茶店の壁に巣がかかっていた。中には小さな雛たちが顔を覗かせていた。

中国の伝説では、ツバメは天の神さまの使いで、幸せな家に巣を掛けるとか。

そんな話を思い出しながら、毎朝眺めていると、雛が日々成長し、巣が狭くなってきて、姿が段々ハッキリ見えるようになってきた。

ある日、雛たちが、親の気配を察知してか、一斉に大きな口を開けて鳴き出した。そこへ親鳥が、飛んできて、タイミングよく大きく開いた口に餌を投げ込み、また飛んでいき、餌を探しに行き、また雛が鳴いて、を繰り返していた。生きるために、精一杯、顔くらい大きな口を開けて鳴く雛の姿は感動的だった。

それから暫くして成長した雛が巣から出て、飛ぶ練習をしている姿を見かけた。そろそろ巣立ちの時が来たのかな?

その数日後、雛達は巣立って行った。

空の巣を見るたび、ツバメの成長のドラマを思う。

来年もまた帰ってくるのかな?