NHKで夕方4時30分~再放送されている朝ドラ「ひらり」を鑑賞しています。
(今の時期、相撲中継で放送はされてないのですが、また相撲が終わったら、放送されます)
で、「ひらり」の物語は、江戸っ子気質でからっと天真爛漫な主人公、ひらりを中心に、その周辺の人達と相撲部屋の話を盛り込んでいるものなのですが、
この間、見ていた時に、
ひらりが、姉に向かって「困った人だね~」という言い方がとってもチャーミングで、もちろん的を得ているのだけれど、なんだかそのフレーズがとても面白かったんです。
で、まさか最近そのフレーズを自分も言うとは思ってみませんでした(笑)
人生で初、人に向かって「困った人だね~」と言いました。
まさか自分がひらりと同じようなセリフを言うとは思わなかったけれど、
ひらりとは状況が違うのだけれど、その時、ホント相手に対してそれ以上でも以下でもなく、
まさにその言葉がぴったりすぎて、
なんか、言いながら、
(あ、わたし、ひらりっぽい…)と一人でなんかニヤついてしまってました。
それから、
最近、TVerで、「あしたがあるから」って昔のドラマを見ているんですけど、
そこのフレーズも気に入っています。
主人公の母親がいうセリフなんですけど
「自分が選んだものが一番幸せで、一番崩れないの。負けちゃだめよ」
なんか、うん!その通りだな!って力強く思えた。
このドラマの時代、男性社会で女性はまだ弱く、未来の選択肢も限られていた。
その中で、この言葉を言うのはすごく勇気が要ることなんだって思う。
家庭不和の中、緊迫した場面で使われたフレーズなんですけど、
これって、
仕事でもなんでも、
どんな状況であっても使えそうなセリフですよね。
自分で自分の幸せを選択していく。
今の時代では、当たり前に多様性とかいろんな働き方があるけれど、
バブルな時代では、まだまだ固定観念も多く、男とは、女とは、、
で、寿退社で永久就職、とか、そういう限られた中で、
でも、自分の幸せは自分で見つけるべきだ、という母親のセリフはなんだか心強かった。
「ひらり」も「あしたがあるから」も、
どちらも脚本は内館牧子さんです。
一筋縄ではいかないドラマの展開も見ごたえばっちりだけど、
ドラマの中のフレーズの一つ一つにはっとさせられてしまうところは、さすが内館さんです!
今の時代にみても、女性の心理描写に思わず共感してしまうと思いますよ。