映画『ラーゲリより愛を込めて』
観てきましたよ~~~!!
主演がニノ、ということもあり楽しみにしていたんですが、
続いて、実在していた「山本幡男」という人物の生きざまをみてみたかったから、ということもあります。
実話を基にしている映画ということもあり、
ニノがどうのとか、キャストがどうの…というよりも、
なんといってもこの物語のキーは、
「山本幡男」にあると思うんです。
劣悪な環境で、どんなに絶望的な状況でも、
「希望」を捨てずに、人間らしくある、ということがどんなことなのか。
映画を通じて、そのことを考えさせられます。
戦争は、人間を人間でなくします。
自分が生き延びるためだったら、他の人を売ったり、
権力ある者になびいて自身を守ることだっていとわない。
とくに、シベリア抑留では、ソ連が日本を共産主義化させようと考え、赤化教育を利用していたこともあり、賛同すればラーゲリ内での処遇が改善され、早く帰還されるといわれていた史実があります。
そのため、賛同のフリをして生き延びていた人もいるのです。
逆に、「反動」の烙印をもらった者は、暴行、罵倒の標的になりますね。
同じ日本人同士でラーゲリ内でいがみ合ったり、密告しあったり、人間不信がいなめません。気の休まるときがなく、常に絶望がつきまとう。
それでいて、毎日過酷な労働、飢え、寒さ…
映画の中で、俳句をよんだり、野球をしたり、というシーンがありましたが、
山本幡男という人は、ラーゲリの過酷な状況化であっても、周囲の人たちに希望をともし続けた人だったと思います。
ニノ演じる、山本幡男は、温和で丁寧な口調で話す人で、皆に自然と慕われるような人でした。きっと実在の山本さんもそんな人だったんだろうなと思わせる雰囲気がありましたよ。
人を人とも思わない場所で、人間でいるためには…
映画を通じて、そんなことを山本さんから学んだ気がします。
そんな山本さんだからこそ、山本さんの遺書をどうにかして日本に持ち帰ろうと仲間たちが奮闘したのだろうなと思いました。
自分だったらどうだろうか…
ラーゲリ内で山本さんのように生きられるだろうか…
どうやったら山本さんのように芯のある人間になれるのだろうか…
誰かに慕われ、自分のために誰かが何かをしてくれるような人間になるには何が足りないのだろうか…
映画を見ながらずっと自問していました。
それから、
日本で夫の帰りを待つ、妻、山本モジミさんの信じる強い思いは、どうやったらそんなに強く思い続けられるのだろう…と考えずにはいられませんでした。
それだけ山本幡男夫婦は、精神的な強い絆で結びついていた夫婦なのだろうと思い、そんな夫婦になれたらいいよなぁ、幸せだよなぁと思わずにはいられませんでした。
どんな過酷な状況でも、生きる、帰国、の希望を捨てずに、
それでいて、人としての「道義」を忘れない。
何年でも信じて待ち続ける強い気持ち、愛。
「ラーゲリより愛を込めて」では、そんな山本幡男さんの生きざまが描かれています。